こんにちは、ママです。昨日は獣医さんとお薬について書きました。我が家のゾーイとウーゴはよく嘔吐し、嘔吐物に血が混ざることもあります。血尿も時々出し、パパとママは心配な日を過ごすこともあります。長毛種だから、男の子だから、とは関係なく、二人とも、これらを経験しています。今日は、二人が経験した嘔吐と血尿について書きたいと思います。。
なお、この記事はゾーイとウーゴの記録ですので、すべての猫ちゃんに当てはまるものではありません。実際の猫ちゃんの症状については、必ずかかりつけの獣医さんの指示に従ってくださいね。
嘔吐
一般的に、猫はよく吐く生き物だと言われています。猫(特に長毛種)はお手入れの時に毛を飲み込んでしまうため、胃にたまった毛を出そうとして吐きます。猫草を食べて嘔吐を促す子もいますよね。そのほか、ゾーイとウーゴは、季節の変わり目など気温の変化が大きい時にも、嘔吐を繰り返すことがあります。ゾーイとウーゴが吐く時にはコックン、コックンとポンプのような音がします。前触れがなく、吐いた後もケロッとして飛び回っている時は、様子を見ます。何度も吐いたり嘔吐物が気になる時には、昼間ならば診療時間中に連れて行き、夜中ならば一晩様子を見て翌朝一番で連れて行くようにしています。嘔吐物は、スマホで撮影したり現物をティッシュペーパーで取りビニール袋に入れて持参します。
獣医さんには、吐いた時間、元気・食欲の有無と嘔吐物の状態(毛の塊や食べたものは入っているか、食べたものは消化した状態か未消化か、胃液に血が混ざっているか、においなど)を報告します。また、獣医さんは、便は通常通り出ているか聞いてきます。便も通常通りで元気があり、血の量もそれほど多くない時には、動物病院で点滴と注射をし、家では投薬と胃を休めるための食事制限を指示されます。食事制限は、ごはんの量を1日目は通常の5分の1の量、2日目は5分の2の量・・・と制限し、5日間かけて元に戻していきます。便が詰まっていると大変なことになるそうですが、ゾーイとウーゴは幸いそこまでになったことはありません。また、獣医さんの見立てはいつも的確で、5日を超えて治療が必要になったこともありません。
これまで、血の混じっている嘔吐といっても、ゾーイとウーゴの場合は淡いピンク色をした胃液を吐くくらいで済んでいました。それでも、やはり体に負担がかかるようで、ウーゴなんかは寝込んでしまいます。普段の昼寝と違って苦悶の表情を浮かべて休んでいるウーゴを見ると、本当に胸が痛みます。一方ゾーイは、そんな嘔吐の時でも食欲があり、食事制限中でもごはんをもっとほしがります。そんなゾーイを見ると、やっぱりかわいそうになって、早く5日が経たないかと気をもんでしまいます。
こういうとき、多頭飼いをしていて大変なことは、食事制限している子とそうでない子のごはんをどうして分けたらいいかということです。二人とも、出したごはんを時間をかけてちょびちょびと食べていきます。そこで、治療中には部屋を分けて食べさせます。制限のない子のごはんは残ることが多いのですが、余ったごはんは一度回収します。そして後ほどチャンスをうかがって制限のない子のごはんを戻し、制限のある子には内緒で食べさせるという方法をとっています。「チャンスをうかがう」ところが不確定要素であり、猫は嗅覚も聴覚も優れているので、見つかってしまわないか毎回気をもみますが、今のところこの方法でなんとかやっています。何か確実な方法はないかな。
血尿
ゾーイもウーゴも血尿を出して獣医さんにかかったことがあります。我が家ではシステムトイレ(上段に猫砂、下段におしっこ吸収シートの二層構造のトイレ)を使っています。おしっこは猫砂を通って下段に流れてしまうので、こまめに下段のシートを引き出しておしっこの状態を見ることが大事です。血尿は突然やって来ます。鮮やかな色をしていることもあるので、見つけた時には慌てます。獣医さんによると、一般的に男の子の方が下部尿路疾患は命に関わるので気をつけた方がいいそうです。我が家ではゾーイも特発性膀胱炎になりやすいため、獣医さんの指示により、二人とも下部尿路疾患に対応した療法食を食べています(必ず、獣医さんの指示に従ってくださいね!)。
血尿が出たら、獣医さんからあらかじめ頂いておいた採尿器に取り、受診の時に持って行きます。とは言っても、見つけた血尿ではなく、次のものを採取します。採取する時には、おしっこ吸収シートの裏側のビニールの部分を上にして猫砂の上に敷き、ビニールにたまったおしっこを注射器型の採尿器で吸い取ります。これは獣医さんに教わった方法です。以前は採尿できるシートを使っていたのですが、それは、シートに吸い取られたおしっこを搾って取るような作りでした。でも、仮に結石が含まれていた場合、その方法だとシートの繊維にからみ取られてしまい、検査で見落とす恐れがあるので、こうして欲しいとのことでした。
はじめはゾーイもウーゴもいぶかしげに思いながらも、ひっくり返したシートの上におしっこをしてくれていましたが、回数を重ねた今は、断固拒否されます。何時間でもおしっこせずに我慢してしまうようになりました。ウーゴなんか、シートがあるとおしっこしたくてもできないので、イライラしてゾーイに八つ当たりするようになりました。これでは、病気がもっと悪くなってしまいます。
そこで、料理用お玉をおしっこ採取専用に買ってきて、すくう部分をラップやビニール袋で覆います。おしっこが始まったら尻尾を持ち上げてお玉を差し入れ、直接採取してから採尿器で吸い取ります。お玉を使う方法は、インターネットで先輩飼い主さんが紹介していたのですが、我が家ではこれがうまくいっています。ちなみに、お玉をラップやビニール袋で覆うのは、ママの発案です。気にしすぎかもしれませんが、使用後に洗ったとしてもお玉の表面のキズや溝におしっこが残ってしまい、次に使う時に前のおしっこと混ざるのを防ぐためです。
では、多頭飼いの環境で、誰が血尿をしているのかをどのように見分けるのか。見つけた時には誰のものか分からないため、最近の状況から当たりをつけます。日々よく様子を見ていると、誰のものかは大体分かります。おしっこする時の様子をたまたま見て分かることもあります。そして、採尿する時は、一晩隔離してママも一緒に寝ます。普段とは違う環境に怪しんでなかなかおしっこしてくれないのですが、ひとたび始まれば、止めることはできません。きっと「いや~!」と思っているのでしょうが、覚悟を決めて尻尾を持ち上げさせてもらいます。隔離する時は、明け方におしっこすることが多いです。トイレの砂をかく音がしたら、すぐに起きてスタンバイします。ママは寝不足になりますが、これもかわいい二人のためです。
症状は出ていても元気があるなど、猫の様子がそれほど深刻そうに見えない時、連れて行くべきかどうか迷いますよね。そんなとき、「猫の急病対応マニュアル」が頼りになります。病名ではなく症状から引くことができ、どういうときに様子見をして、どういうときに受診すべきかがわかりやすく載っています。ご参考まで。
書籍情報
猫の急病対応マニュアル 佐藤貴紀 鉄人社 2014年