障子貼り-猫との戦い

こんにちは、ママです。2022年も目前に迫ってきましたね。我が家では、毎年ほんの申し訳程度、年末の大掃除をやっています。あまり寒くなってからはやりたくないので、毎年今くらいの時期になると、ちょっとずつ掃除をはじめます。

我が家の居間は、仕切りのふすまを取り除いて二部屋続きで使っています。部屋の反対側を障子で仕切っているのですが、障子の付近は、冬はとっても寒いです。そこで、冬は障子を外し、取り除いたふすまを使っています。今年の大掃除は、水回りを徹底的に掃除して、ベッドやテレビ台の下、冷蔵庫の奥のほこりをとって、それから・・・。「いやいや、気づいていないふりをしているものがあるでしょ」というパパの声が聞こえてきそうです。それが実は、障子貼りなんです。

2年前の夏、一念発起して家じゅうの障子を貼り替えました。貼ってある障子紙がだいぶ古くなってきたし、やらなきゃなーと思ってはいたものの、夏は暑いし、冬は寒いし、などと理由をつけて、先送りになっていたのです。お仕事が忙しいパパは、次の大型連休には○○をやろう、と使命感に突き動かされる時があります。そんなとき我が家では、とっても大きいわけではないけれど、小さくもない変化を迎えます。2年前は、二人で二日間かけてやった、障子の貼りかえでした。

ホームセンターで障子はがしや障子紙、のり、刷毛を買ってきて、カッターや定規と一緒に作業部屋に準備して、一大プロジェクトスタートです。練習として、失敗してもいいところの障子を選んで作業部屋に運び入れ、障子はがしを使って紙をはがしていきました。障子を運び入れるそばから、「何やってんの~」と野次馬、いや、お手伝いに来るゾーイとウーゴを追い出して、パパと二人で古い障子紙をはがしていきました。二人を締め出した先のふすまの隙間から、ゾーイがのぞいているのが見えます。ウーゴが我慢できなくなって、隙間に手を入れてきます。パパもママも障子貼りなんかやめて二人と遊びたいのを我慢して、障子紙をすべて取り除いていきました。取り除いたら、しばらく放置して障子はがしを乾かします。

夏だったので、部屋の冷房をつけて作業したのですが、動くとやっぱり暑い。新しい障子紙に汗をたらさないよう、タオルで汗を拭きとって、障子の骨にのりを貼り、二人がかりで障子紙をのせていきます。のりがある程度乾いて、いらないところをきれいにカッターで切り取り、紙を張らせるために霧吹きで水を吹きかけたら、作業完了。壁に立てかけて、冷房の風でのりと水を乾かしました。この作業を2枚ごと進めていきました。

さて次の障子を持ってこようか、と思いふすまを開けた矢先、ウーゴが正面突破!!しまった、油断していた。捕まえようと思っても、立てかけた障子に阻まれ、捕まりません。ウーゴはいつもと違う部屋の様子にうれしくなってしまい、捕まらないところに陣取ってにおいをかぎまわっていました。続いて入ろうとしたゾーイは、入る前にふすまを閉められてしまい、相変わらず作業部屋の中を隙間から覗いていました。きっと仲間に入りたかったんだと思います。「でもねゾーイ、これ、遊んでるんじゃないんだよ。ウーゴを捕まえて障子貼りの続きをやろうとしてるんだよ、遊んでるように見えるかもしれないけど。」と苦しい言い訳をしながらウーゴをなんとか捕まえて外に出し、作業を続けました。

手際が悪かったせいか、いたずらギャングたちに邪魔されたせいか、8枚の障子を一日で終える前に体力が底をつき、翌日に持ち越しとなりました。幸いなことに、翌日は慣れてきたせいか、それほど時間がかからずにあっけなく作業終了となりました。ゾーイもウーゴも見慣れてきたのでしょう、部屋に侵入してくることもなく、いい子たちでした。貼りたての障子は、ピンと張って、とてもいい感触でした。

それから二年。貼りかえを先延ばしにしてきた障子ですが、さすがにそろそろやらなければならないねと、パパとも相談するようになりました。だって、もうビリビリなんですもの。ゾーイが障子の骨に足をかけ、よじ登るんです。冬場ふすまを使う季節にしまっておくと、ゾーイとウーゴが二人そろって忍び込んで、破いて遊ぶんです。初めは、障子が破れるなんて知らなかった二人ですが、この二年前の貼りかえを見て、学習してしまいました。

おしとやかなゾーイは、実は心の内は開拓者精神と冒険スピリットに富んでいて、時々こうしたいたずらをします。ごはんが大好きなぽっちゃりさんなのに、普段は省エネタイプの遊びをしているのに、どこにこんな体力があるのか、不思議です。ウーゴは決して自分からはやりませんが、そんなゾーイを見て、一緒になって障子を引き裂きます。そうしているうちに二人とも止まらなくなって、破壊の限りを尽くします。自分の体よりも大きな紙を何枚も好きなだけ破るなんて、見るからに面白そうなのはママもわかるんだけど、そろそろやめてほしいな、と思っても、二人には通じません。

穴が小さかったころは部分的に貼りかえられる障子紙も試してみましたが、普通の障子紙よりも厚いのに破られたり、違うところが余計にビリビリになったりして、我が家では効果はありませんでした。二人とも爪はいつも切っているのに、障子紙に対しては向かうところ敵なしです。夏に使うはずのこの障子は、せっかく日光を程よく取り入れられるいいアイテムなのに、そんなわけで今年の夏には使いませんでした。

この冬休みにいよいよ貼りかえをしようと思いますが、次は二人に破られないように、プラスチックの障子紙にしようかしら、ホームセンターで見た「3倍強い障子紙」にしようかしら、それとも、冬は障子は使わないから、来年のゴールデンウィークか夏休みまで伸ばそうかしら・・・。なんて、考えているうちにどんどんいけない方向にいってしまいます(笑)。