こんにちは、ママです。いつもと同じように、今朝もゾーイとウーゴはママに遊びを催促し、包囲網を形成してきました。最近では、上手にみんなで遊べるようになったので、ママはおもちゃを持って、軽やかな足取りで遊ぶ部屋に向かいます。そんなママをウーゴが追いかけ、ゾーイは後からゆっくり登場します。でもよく見ていると、ここ3日ほどは、二人ともあんまり遊んでないかも・・・。ゾーイは釣り竿に向かって飛びかかりますが、そのままスルーすることが増えました。ウーゴは自分の番が来ても、手でちょいちょいと触るだけで、それ以上食いついてきません。
このところ羽根の釣り竿ばかり使っていたので、他のおもちゃがいいと意思表示しているのか、ママのワンパターンな仕掛け方に愛想を尽かしたのか。これでも頑張って仕掛けてるんですけどね。それとも、まさか、実はママの方が二人に遊んでもらっていて、「そろそろ遊びは終わりでいいんじゃない?」なんて思われていたりして!
ゾーイとウーゴは、興味関心のレベルが下がってまったりする時期に入ってしまうことがあります。年齢的にも、やみくもに遊ぶ時期は過ぎ、活動レベルが下がってゆっくりしたいのでしょう。なら、どうして毎日包囲網を作ってるの?普段遊ぶ部屋にはいい記憶が残っていて、活動レベルが下がってもその場所に三人でいたいのかもしれません。ママとしては、遊ばなくなってしまったのは少しつまんないし、また遊びたいと思うけれど、もし本当に三人でその部屋に「いる」ということを楽しんでくれているのなら、それはそれで、とても嬉しいです。
さて、今日はママの好きなネコ本を紹介します。それは、「人生はニャンとかなる!」(水野敬也、長沼直樹 文響社)です。7-8年ほど前に出た本ですが、大きな話題になったので、覚えている方も多いのではないでしょうか。この本は、ネコの姿や生き方を通して、「明日に幸福をまねく68の方法」を教えてくれたり、「ニャンとかなるよ!」と癒やしを与えて、「明日も頑張ろう」と思わせてくれたりします。とは言っても、お説教じみたところは全くなく、ストンと心の中に落ちてくる方法ばかりです。
表ページに猫が教えてくれる「大切なこと(標語)」とそれを連想させる猫の写真があしらわれていて、裏ページには「大切なこと」の解説やそれに関わる偉人たちの名言が書かれています。標語はどれも、言われてみれば当たり前だけれど、新しい視点を与えてくれます。また、写真が秀逸な上にユーモアにあふれ共感できるものが多く、ママはクスッと笑ってしまったり、よくこんな標語や写真を思いつくなあと感心したりしています。
この本の中にあるママが一番好きな「大切なこと」は、「小声なら愚痴。叫べばロック。」です。カッコイイですね。小さな白猫がマイクに向かって斜めに立ち、シャウトしている写真が使われています。ママは頑張ってもせいぜい小さくシャウトするしかできませんが、周りから「ロックだ!」と思われるほど叫ぶことができたら、本当にカッコイイと思います。それに、ロックって、必ずしも共感する人を必要としないところがすごいと思います。独りでも、誰も振り向かなくても、叫ぶ。「叫べばロック」、シビれますね。ママはなかなかできないことだからこそ、好きになりました。
もう一つ、ママが好きな「大切なこと」は、「『!』はどこにでもある」です。ママがこれを無理して声に出して読むと、「『ンッッ』・・・はどこにでもある」となります。薄茶の猫がびっくりしてお口があんぐり開いている写真が一緒に載っています。ママはものぐさで、面倒なことが苦手です。何かをする時には先に効率のいい方法を考えて、極力体力を消耗しないように動きます。でも、そうしながらも、「なんか面白いことないかなー」と周りをキョロキョロします。それが「!」につながることも、たまにあります。
「!」と言ってもゾーイとウーゴに関することが多いのですが、例えば、床に猫のヒゲが落ちているのを見つけると、「!」となって、嬉々として拾います。また、ゾーイとウーゴの瞳の色はきれいなヘーゼルなのですが、最近、ウーゴの瞳はグリーンに変わり、ゾーイの瞳はゴールド味が強くなっているのに気づきました。「!」です。二人が子猫だった頃のキトンブルーを見たときにも「!」を感じました。こんな小さな「!」ばかりですが、とても嬉しくなってしまうんです。
この本には、他にも「踊らされるより踊ろう」とか「そんなに悩むこと?」というページもあるのですが、こんなのも好きです。ママはゾーイとウーゴに自作の歌を作って歌ってあげるのが好きです。ゾーイ、ウーゴはそんなママを温かく(?)見てくれています。パパは「踊らない」タイプで、時々見て見ぬふりをされているような気もしますが、家族なので気になりません。ママは踊っている(というか歌っている)自分が好きだし、もしかしたら、一緒に歌ったらパパも「!」となるかもしれないので、たまに誘うんですが、やっぱりダメみたい。「そんなに悩むこと」でもないのにさ。
ここまで、「人生はニャンとかなる!」を少し紹介してみました。改めて読むと、ちょっとした視点の転換で、人生を楽しくすることができるヒントがちりばめられているなあと再び感心してしまいます。時が過ぎて忘れていることも思い出したりして、ちょっと反省するところもありました。嫌みのないチョイスで読みやすいし、読み進めていると、「大切なこと(標語)」と写真の掛け合いがやっぱりとても楽しくて、世界に入ってしまいます。
ママは本が好きなので、猫に関する本(漫画を含む)をこれからも少しずつ紹介していきたいと思っています。猫と人との心豊かな暮らしのためには、こういったことも欠かせないですよね!次もお楽しみに。
書籍情報
人生はニャンとかなる! 水野敬也、長沼直樹著 文響社 2013年