ゾーイとウーゴの遊び その後

こんにちは、ママです。前に「ゾーイとウーゴの遊び」の記事の中で、二人同時に遊ぶことができないという我が家の多頭飼いの問題について触れました。控えめなゾーイがグイグイ来るウーゴに遠慮して遊ばなくなってしまうため、遊ぶときには二人別々の部屋に入れて隔離し、ゾーイ→ウーゴの順番に遊ぶようにしていたけれど、ウーゴがさみしがって鳴くので、「これではウーゴが遊びが嫌いになってしまう」と困っていた、というものです。

その記事を書いた時点では、ゾーイが遊びに飽きかけた頃に、部屋のドアを開けて遊ぶ様子をウーゴが見られるようにしていました。遊ぶのはゾーイ優先ではあるものの、だんだんお互いの遊ぶ姿に慣れてもらおうという作戦でした。時間とともに、少しずつ、ゾーイ、ウーゴとママと三人で遊ぶこともできてきた、というところで前回の記事を書きました。

最近、進展があったんです!ドアを閉めるのがだんだん面倒になってきたママは、ドアを閉めるのをやめて、はじめからウーゴがゾーイの遊ぶ姿を見られるようにしたんです。でも、遊ぶのはゾーイが先。お気に入りの羽根のついた釣り竿を、先にゾーイに仕掛けます。ゾーイがピョンピョン跳び回っている様子を、ウーゴが部屋の外で見ています。時々ウーゴにも仕掛けてあげると、自分の番だと思って跳んで羽根を取りに来ます。そんな様子をゾーイが見ていますが、「取られた」と思っている様子はなく、納得しているようです。ウーゴも、ゾーイが遊んでいるのを見て、「そろそろ自分の番かしら」と待っているような感じです。

今では、ゾーイが遊び飽きるのを待つこともありません。こまめに順番をかえて、二人それぞれが待つ時間を短くしてみました。「何となく、三人で遊んでいる」という感じです。でも、元々ゾーイとウーゴは、いつも一緒にいたりぴったり寄り添って毛づくろいをしあうような関係ではなく、すれ違いざまにスンッとお鼻で挨拶するような距離感を保っています。たいてい一緒の部屋にはいるけれど、各自好きなことをして過ごしています。だから、ママがはじめに目指していたような、三人が一つのおもちゃで一緒に(同時に)遊ぶというようなやり方ではなく、相手の順番を尊重してあげて、相手が遊んでいるのをその場で見守っている、という遊び方の方が、二人にとっては自然なのかもしれない、と思うようになりました。

時々、互いが見えない場所からそれぞれが釣り竿に狙いをつけて同時に飛びかかっていって、鉢合わせして驚くことがあります。立って釣り竿を操っているママだけが全貌が見えているのですが、ニャーッと驚いて飛びすさる二人を見ていると、おかしくて笑ってしまいます。待ち時間が短くなったから、こうした「トラブル」が起きるのかもしれません。「そこにいるからねー」と注意しても分からないだろうし、せっかく狙いをつけているから止めるのも悪いと思い、そのまま見ているのですが、こんなことがあるかもしれないと学ぶのも、猫の「お勉強」ですね(笑)。

こんな風に、今では、ゾーイとウーゴの部屋は分けなくても済むようになりました。こんなに短期間で解決できるのなら、もっと前からチャレンジしていればよかった。でも、その前に十分な時間を過ごしていたからこそ、短期間で済んだのかもしれませんね。今度はどんな変化が待っているかな?後は、二人の興味をもっとひけるよう、上手にじゃらしや釣り竿を操れるようにママも頑張るね。

ゾーイは赤ちゃんの頃、岩合光昭さんの「世界ネコ歩き」を見るのが大好きでした。ゾーイは当時我が家では唯一の猫、ほかの猫ちゃんを画面で見て、お友達だと思ったのかもしれません。いろんな猫ちゃんが出てきて猫語でいろんなことをしゃべってるその番組から、ゾーイはどんなことを知っていったのでしょう?番組に出てくる猫ちゃんはおしゃべりはしているけれど、決してゾーイに話しかけはしない。ゾーイのことを見ることもない。じっと番組を見ているときのゾーイは、興味津々な一方でどことなく寂しそうな表情にも見えて、ママの胸は痛んだものです。そんな経験も、ウーゴを迎えようと思った理由です。

ウーゴは、「世界ネコ歩き」を見ても反応しません。自分のことをちゃんと猫だと思っているし、ゾーイや地域ネコには反応しますが、番組の中の猫ちゃんたちを認識できないのかもしれません。ママが猫語を一生懸命まねして「ニャ~ン」といっても、もちろんだまされません。何でかな?不思議ですね。

ちなみに、ママのお友達が飼っている猫ちゃんは、ベランダに来る雀が大好きで、鳴き声が聞こえると、カーテンの陰に上手に隠れて「カカカカッ」と鳴くそうです。我が家のゾーイとウーゴもこの鳴き方をするときがありますが、獲物を見つけて狩猟本能が刺激されている時の鳴き方だそうです。ゾーイとウーゴは、ハエ取りグモに対してこの鳴き方をします。お友達の猫ちゃんのすごいところは、お友達が「チュンチュン(雀)来たよ」って言うと、窓から遠いところにいて雀の姿を見ていないのに、雀が来たと認識して、「カカカカッ」と言いながら窓に近寄るんだそうです。言葉を聞いただけで雀が来たことが分かるなんて、すごい!でも、もちろんですが、一度も雀を捕ったことはないそうですけどね。

また、別のお友達が飼っている猫ちゃんは、NHK Eテレの「ピタゴラスイッチ」が大好きで、オープニングテーマが流れるとテレビの前へ来て、番組が終わるまでじっと見ているんだそうです。流れる玉を目で追いかけるのが楽しいんでしょうね。ゾーイもウーゴも天気予報の指し棒の先についているボールを追った時期がありましたが、すぐにブームは去ってしまいました。ウーゴなんか、画面上でボールが取れないから、ボールはテレビの裏にあるに違いないと思ったようで、テレビの裏までチェックする念の入れようでした。ママは「この子天才かしら?!」と思ったのですが、手に取れないものにやはり興味はなかったようです。

閑話休題。猫の遊びも、やはり年とともに省エネ型になってきますね。ゾーイもウーゴも赤ちゃんの頃は、ヒゲの根元をプクッとさせて目をまん丸にして、やみくもにじゃらしに飛びかかっていたのがとってもかわいかったのですが、それぞれ4歳、3歳になった今は、頭を使って体力を温存します。どこにいるとじゃらしが取れるのか、ママの行動パターンからして次はどこか、じゃらしが近づいてきてもスルーした方がいい場合、勝負をかける時、いろいろと考えているように見えます。どうせ遊びが終わってもほかに用事はないんだから、目一杯遊べばいいのに、というのは飼い主のエゴでしょうか(笑)?