猫のお手入れ④~耳掃除

こんにちは、ママです。我が家のゾーイは、なぜか耳の中を指で触られるのが好きです。頭をなでてあげていると、首をかしげて指を耳の中へと誘導します。初めは、うっかり指が耳の中に入ってしまったのかと思い、指を出して頭ナデナデを続けていたのですが、そうすると、たまにイライラしたように甘噛みされることに気づきました。

え?もしかして、耳の中触ってほしいの?でも、そんな猫、いるの?試しにそーっと触ってみると、耳を寝かせて目を閉じ、うっとりしています。ええ~っ!これ、気持ちいの?ゾーイは避けるそぶりも見せません。そうか、やってほしいんだね。爪で傷つけてしまうのが怖いので、指を折り曲げて第二関節でなでてあげました。反対の耳も、同じように第二関節でなでます。ゾーイの好きなところ、また見つけちゃった♪

パパにこの話をしたら、パパにも同じようにおねだりしていることが分かりました。ゾーイには、毎朝パパと二人っきりでナデナデしてもらう時間があるのですが、その時にも、パパの指を耳の中に誘導しているそう。「あ~気持ちいい~」といった顔で、まるで、肩もみをしてもらっている人間みたい。ちなみに、ウーゴにも試してみましたが、ウーゴはお気に入りではないようです。

ウーゴの耳は小さいからかしら?それもあるかもしれないけれど、実はウーゴはお耳にはトラウマがあるんです。というわけで、今回は猫の耳掃除について、ゾーイとウーゴの経験を紹介します。

なお、この記事はゾーイとウーゴの記録ですので、すべての猫ちゃんに当てはまるものではありません。実際の猫ちゃんの耳掃除については、必ずかかりつけの獣医さんの指示に従ってくださいね。

ウーゴは、耳掃除は月1回獣医さんにやってもらっています。くるりんとした形のウーゴのお耳は、豊かな耳毛が自慢な反面、それが通気性を悪くしてしまいます。そのため、定期的に耳掃除をしないと耳垢だらけになってしまうし、耳ダニが寄生しても困ります。

本当はママがやってあげたいけれど、猫の耳の穴は途中で曲がっているというし、アメリカンカールの耳はほかの猫に比べて軟骨が硬いので、耳を触る力加減も難しいのです。素人ではうまくできません。獣医さんでは、耳の奥まで見えるライトの付いた拡大鏡のようなものを使っているので、安全に奥まで掃除してもらえます。月1回の嫌な耳掃除ですが、ウーゴは頑張って我慢します。えらいね。

ウーゴが子どものころは、耳垢の量が多く、月1回の掃除ではびっくりするほど取れました。そこで、獣医さんから液体のお薬をいただき、家で週1回ウーゴのお耳に垂らしていました。「液体が耳に入って不快になると頭を振りますが、その遠心力でふやけた耳垢を飛ばしてしまいましょう、そうすれば月1回の耳掃除がだいぶ楽になるはず」、という獣医さんの作戦です。

獣医さんには、お薬を落とす場所と、耳の中にまんべんなくなじませる方法を教わりました。お薬を落とす場所は、少し顔側の、穴が曲がっているあたり。透明な液体のお薬を針なし注射器で0.3ml取り、狙いを定めてピュッと垂らします。お薬を入れたら、耳の後ろの付け根あたりをつまんで上下に動かしてなじませます。

パパがウーゴを抱っこして、お薬をなじませる係、ママがお薬を入れる係。狙いを定めてお薬を入れますが、よけられたり耳毛に邪魔されたりして、1回でお薬が入ることはほとんどありません。ウーゴはというと、抱っこすると気配でわかるようで、不安そうな顔。お薬が入るときが一番嫌なようで、いつもお薬が耳毛につくやいなや、頭を振って、お薬を飛ばしてしまいます。そだね~いやだね~。ママだって、プールで耳の中に水が入ると、気持ち悪いもの。

それに、正しい位置にお薬を投下するのが、これまた難しい。「うまくお薬が入っていると、外からでもクチャクチャと音がするから分かりますよ」と教わりましたが、なかなか音がしません。パパが「入っている感触がない」と言うと、ママは耳毛をよけてもう一度狙いを定め、チャレンジします。

そのうちパパもママも必死になってきて、気がつけばウーゴを押さえつけてしまっている始末。押さえつけちゃダメダメ。力を抜き、逃げられない程度に保定します。最後は「もういや~」といつも悲しそうな顔をするので、パパもママも心が痛みました。でも、これをやらないと、月一回のお耳掃除がもっと辛くなっちゃんだよ。だから頑張ろう。とは言っても、あまりに入らないときは、別の機会に持ち越します。

ウーゴが大きくなるに従って、耳掃除をしてもそれほど耳垢が取れなくなりました。獣医さんにも「このくらいの量ならそれほど時間もかからないし、ウーゴちゃんに負担なくできますね」と言っていただいています。また、季節的なものもあるようで、気温の高い夏場の方が耳垢がたまりやすいんだそう。

今は、家での週1回のお薬はしていません。獣医さんでの耳掃除の後にはお薬を入れるのですが、なんで一発でお薬が入るんだろう?「家でやってもそんなにうまくいきません」と言ったら、「慣れですよ」と一言。納得。

さて、ゾーイの耳掃除。ノルウェージャンフォレストキャットとメインクーンは耳が大きく、ゾーイも耳と耳の穴が大きいです。そのため通気性もよく耳垢がたまらないので、耳掃除はほとんど必要ありません。たま~に、肌触りのいいコットンで汚れをふき取ってあげるくらい。拭いてあげるときには、ウーゴの耳掃除用のお薬を少し分けてもらい、コットンに付けて、耳垢をふやかしながらやさしくとっていきます。以上(笑)。とっても簡単です。

いろいろなお世話を、できる限り自分でやってあげたいと思っているママですが、耳掃除だけは、獣医さんにお任せです。やってあげることよりも、安全に、負担なく、きれいにやってもらえることを優先しての判断です。いつもお世話になっている獣医さんには、本当に感謝です。でも、他のお世話はママに任せてね。