猫と災害対策①~「決定版 猫と一緒に生き残る防災BOOK」の紹介

こんにちは、ママです。最近、日本各地で地震が起きていますね。トカラ列島の地震は火山活動や南海トラフ地震の関連を指摘されています。母島でも大きな地震が起きましたよね。先日は、北海道・東北沖に来ると言われている地震ではマグニチュード9以上になって、最悪の場合、死者が最大で約20万人に上るとの被害想定も出されました。とっても怖いです。今回から4回にわたって、猫と一緒に生き残るための防災対策について記事を書きます。第1回の今回は、「決定版 猫と一緒に生き残る防災対策BOOK」の紹介です。

地震については、まだ分からないことが多いし、強い揺れの到達時刻や震度を予想して知らせてくれる緊急地震速報が流れるようになりましたが、それでもかろうじて身を守ることができる時間しかなく、短時間でそう簡単に逃げられるものではありません。

最近の日本では、他にも豪雨や台風による災害が頻発しています。今年から避難情報が新しくなって、5つの警戒レベルを元に、どうすべきかが示されるようになりました。災害から逃れるために、そうした情報に注意して、早め早めの避難が必要となってきます。

皆さんは、災害対策は万全ですか?パパとママも準備はしていますが、ゾーイとウーゴのための避難グッズの他は、まだまだ不十分です。豪雨や台風なら、時間に余裕を持って避難できるけれど、地震の場合は・・・。考えると、背筋が寒くなります。家が倒壊してしまったら、ゾーイとウーゴをどうやって助けよう?二人の療法食が入った避難グッズをどうやって取り出そう?がれきの隙間から逃げ出してしまったら?津波が来たら、ゾーイとウーゴをキャリーケースに入れて、人と猫の避難グッズを持って逃げられる?パパの外出中に被災して、ママが一人だったら? パパとママがそろって外出していたら?

ゾーイが家に来て間もない頃、ママはペットの「同行避難」、「同伴避難」について、住んでいるところの自治体の方針を調べてみました。「同行避難」とは、ペットと一緒に避難所へ行くけれど別々の空間で過ごすこと、「同伴避難」とは、ペットと一緒に避難所で過ごすことです。パパとママが住んでいるところでは、同行避難を推奨しています。さらに、避難所を運営する自治会に判断を委ねるため、防災訓練などの時に、自治会の方針を確認して欲しいということでした。

近所でワンちゃんを飼っている人に聞いたところ、この地域は指定の避難所が遠いうえ、受け入れ可能人数もはるかに足りていないとのこと。そのため、その方は在宅避難をすることに決めていて、自家発電機を買ったそうです。避難所で受け入れてもらえないのなら、我が家も在宅避難にしようか、とパパと何回も相談しました。実際に地震が起きたときにどんな状況になるかは分かりませんが、我が家では肚をきめ、在宅避難、もしくは庭にテントを張って避難生活をするためのシミュレーションを始めました。

そんな時に出会った本が「決定版 猫と一緒に生き残る防災BOOK」(日東書院、2018年)です。この本は、「人命が最優先」、「ペットや飼い主は“災害弱者”」、「必要な備えは家によって異なる」という三つの心得を軸に、災害への備え、被災したときに取るべき行動、避難生活について解説しています。また、猫の怪我や体調不良の応急処置法や、猫と人間のためにそれぞれ用意すべき避難グッズのリストも載っていて、大変心強い本です。

被災時に飼い主が在宅か、外出中かといった切り口から始まり、被災直後、避難時、復興時までに取りうる行動が時系列でまとめられたシミュレーションチャートも載っています。いろいろな選択肢がありますが、考えあぐねて結局何も決められない、ということは少ないと思います。

パパとママは、この本や、他の多くの自治体が出している災害時のペット対策のサイト(環境省茨城県横浜市愛知県大阪府広島市都城市など)を参考に、ゾーイとウーゴの避難に必要なものを揃えました。

この本に載っていて、「これはさすがに指摘されないと気付かないな」と思うものは、猫の写真、健康状態や予防接種記録を書いた紙、迷子になったときのためのチラシです。猫の写真は顔と全身、特徴的な部分を写したものの他、飼い主さんと一緒に写ったものもあるといいとのことです。

自分と一緒に写ったものは、「確かに私が飼い主です」という証拠になるんだそう。なるほど。それ以来、我が家では定期的に家族写真を撮っています。でも、撮っただけで終わってしまっているので、近いうちに印刷して、避難グッズに入れておこう。迷子になったときのためのチラシは、盲点ですね。さすがです。でも、連絡をもらうためにはスマホの予備バッテリーを用意しておかないと。

避難の方法も、在宅避難する時の注意点、やむを得ない場合に猫を家において人間が避難する時の方法、避難所で猫を受け入れてもらうために気をつける点などの他、外出先で被災した場合への備えなど、本当にきめ細かく想定した内容が書かれています。不安を解消してくれる、本当にありがたい本です。

パパとママは、家の中での避難生活ができればいいけれど、無理なときには、自宅の庭にテント生活か、場合によっては車中泊も想定しています。この本には、そうした備えについても書いています。気候が厳しいときのことを考えると心配になりますが、寒さ対策・暑さ対策についてもちゃんと書いてあるんです。きっと、実際の場面ではそれでも戸惑うことが出てくると思いますが、ここまで想定できれば、まずは少し安心かな、と思います。

最近相次いだ地震に関するニュースを見て、大切なゾーイとウーゴの命を守るため、家族4人の幸せな生活を守るため、日頃の備えをできるだけして、どんな災害も乗り越えられるようにしなければいけないな、と思いました。

次回以降は、ごはん・おやつ・水・ペット情報カード携帯トイレ・ソフトケージ・キャリーケース洗濯ネット・首輪・迷子札・ハーネスについて紹介していきます。

書籍情報

決定版 猫と一緒に生き残る防災BOOK 猫びより編集部 日東書院 2018年

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