こんにちは、ママです。寒いですね。暖かいところが好きなネコにとって、冬は「試練の時」です。我が家のゾーイとウーゴも、夏と冬ではお気に入りの居場所が変わります。暖かいところ、涼しいところを、お鼻のセンサーで感じ取っているのでしょうか。かわいいだけのお鼻かと思ったら、一生懸命はたらいているんですね。そんな目で見ると、猫のお鼻もとっても愛おしく感じます。
先日の「猫のための防寒対策~加湿器と室温保持」という記事で、隙間風の多い我が家でゾーイとウーゴが快適に暮らすための工夫をお話ししました。今回は、冬場に猫にお水を飲んでもらうための、我が家の工夫を紹介します。元々猫は腎臓病にかかりやすい体質なので、お水を飲む量が少なくなるのは大変なことです。今回の記事が、冬場の猫の給水対策に悩んでいる方にとって、お役に立てれば幸いです。
ゾーイとウーゴは下部尿路に結石ができやすいため、下部尿路疾患に配慮した療法食を食べています。この療法食は通常のご飯よりも濃い味付けになっていて、喉を乾きやすくしてお水を飲む量を増やすように設計されているということでした。そのせいもあるのでしょう、二人とも、お水を本当にたくさん飲みます。
あら?この記事、「猫の給水大作戦」だよね?これで終わっちゃうのかしら?いやいや、そんなことはありません(笑)。本人たちの「努力」以外に、パパとママがしていることを紹介していきます。最後まで読んでね!
我が家では、自動給水器を使っています。お水をお皿に入れてあげることも考えたのですが、万が一留守中にひっくり返したらお水が飲めなくなってしまうので、そうした危険を回避するために、自動給水器にたどり着きました。現に、ゾーイが小さかった頃にはプラスチック製の水飲み皿を使ったこともありましたが、ママとの遊びに夢中になって、水飲み皿を蹴飛ばしてひっくり返したことが何度かありました。二人で「ごめんなさーい。」と言いながらこぼれたお水を拭いていた頃が懐かしい・・・。
自動給水器とは、容器の中の水をポンプでくみ上げ、噴水のように出して流れを作ったもので、猫ちゃんの興味を引いてお水を飲ませよう、という作戦です。我が家では、ジェックス「ピュアクリスタル」「クリアフロー」というものを使っています。噴水とは言っても、よく公園で見るようなジャバーッと吹き上げるようなものではなく、こんこんと湧き出る感じです。くみ上げたお水を上からチョボチョボと垂らすようになっている給水器もあるようです。
材質は、主にプラスチックか陶器で、音に敏感な猫ちゃんのために静音設計のモーターを使っているものもあります。また、陶器製はプラスチック製よりも流水音が大きく、使わない猫ちゃんもいるようです。ゾーイとウーゴは、プラスチック製のものを使っています。流水も怖がらずに、タイミングを見計らってかわいい舌でぴちょぴちょと飲みます。決して、タイミングを見計らわないと飲めないような難しいものではありませんが、ゾーイもウーゴも慣れるまではなぜかタイミングを見ていました。でも、気に入ったものが一発で見つかって、本当によかったです。
猫は気に入らないと頑として拒否するので、いろいろな猫ちゃんに合うよう、たくさんの水の流れ方や材質があるのだそうです。また、お水が新鮮なのは重要ポイント。やはり、自動給水器をお掃除してお水を入れ替えた直後は、飲水量が増えます。
我が家の自動給水器は二人で三つ、居間に二つと寝室に一つ用意してあります。容量は、1.8Lのものが二つと、700mlのものが1つです。容器にある目盛りをざっと見たところ、一日あたり二人で600mlくらいは飲んでいる気がします。腎臓病の子は多飲多尿になるということですが、二人ともおしっこの色は濃いし、腎臓にも問題はありません。
ご飯はカリカリだけなので、ウェットフードを食べている子に比べれば飲水量は多いと思いますが、療法食で喉が渇くので、やはり多くなるのでしょう。我が家では、二日に一度、お水を最大目盛のところまで足して、自動給水器のポンプに負担がかからないようにしています。
自動給水器を置く場所は、エアコンの影響が直接届くような場所に置いて、どのお水も温かくなるようにしています。人肌以下ですが、これで室温程度には温かくなります。インターネットの記事で、冬場にお水を飲まなくなる猫ちゃんには、お水を電子レンジで少しだけ加熱して、温めてあげるといいと書いてあるものがありますが、ちょうどそんな感じに温かくなっているのだと思います。
自動給水器だと、万が一停電になって復旧しない時、お水が飲めなくなるのが心配だという飼い主さんもいると思います。我が家の自動給水器は、1.8Lの「ピュアクリスタル」は上部が全部塞がれているのですが、700mlの「クリアフロー」は上が半分空いていて、停電時も水が飲めるようになっています。でも、もし停電などで長時間モーターが作動せずお水がたまった状態になってしまったら、中を洗ってお水とフィルターを交換しようと決めています。流水でないと、水が腐ってきてしまいますから。
自動給水器、停電時のリスクはあるけれど、ママはこの自動給水器なしにはゾーイとウーゴに十分なお水を飲ませられるかどうか自信がありません。そして、新鮮なお水を温かめに保つこと。我が家ではこれが秘訣かな。
ちなみに、ジェックス社では最近ラインナップを一新したようで、今使っているものは店頭からなくなって、新しいデザインのものが多く発売されています。でも、停電時でもお水が飲めるようになっているものについては、やはり今使っているものの方がたまるお水の量が多いような気がして、我が家では今のものと同じものを一つ買い置きして、猫用物置に箱ごとしまってあります。洗うときのスポンジの傷にたまる黒い汚れが付くのですが、その汚れがどうしても気になるようになってから、新しいものに換えようと思います。
そのほか、時々ですが、我が家では、とりささみのゆで汁を人肌に冷ましてあげています。インターネットを見ていると、紹介記事がたくさんありますよね。ゾーイはチキン味のごはんや「ちゅ~る」は好きだけれど、かおりのついたお水は好きではないようで、ゆで汁には口をつけません。ウーゴはちょっと不思議そうな顔をしながらも、ピチャピチャ飲みます。いつもと違うものでおなかを壊しても困るので、あげるのはお玉に半分程度。残したら捨てます。
ささみのゆで汁は、水だけでゆでて作り、アクもしっかり取っているので、猫の体にも負担にもなりません。ゆでたささみを割いてあげたり、ご飯のトッピングにしたりしている人もいるようですね。我が家では、お肉は人間用。ありがたく頂きます。ゆで汁作戦は、「給水大作戦」の主軸にはなりにくいかもしれませんが、猫ちゃんの気分を変えてお水を飲んでもらうのには役立つかと思います。
猫の言葉が分からないので、困った時には試行錯誤をするしかありませんが、この記事が困っている猫飼いさんのお役に立てますように。