猫飼い初心者さんにおすすめ!~猫の気持ちがわかる本2選

こんにちは、ママです。皆さんは、おうちのネコちゃんとのコミュニケーションは良好ですか?猫ちゃんとお話しできて、してほしいことが全部わかっている人や、してほしくないことはしないけれど、呼んでも気が向いた時しか来ないと、ちょっと気にかかっている人、家具やお布団、カーテンにいたずらして困っちゃっている人など、いろいろいることと思います。

我が家のゾーイとウーゴは、「してほしくないことはめったにしないいい子たちだけれど、猫同士の距離はそれなりにあって、パパやママに対しても距離を保って甘えてくるところが、ちょっと気になっている」といった感じでしょうか(笑)。一言で言い表せていませんが。

ゾーイは空気を読む子なので、パパとママが困ることは一切しません。育ちのいいお嬢さんらしく、いたずらをして何かを壊すこともありません。晩ごはんの支度をしているとそばで見守ってくれますが、人間の食べものに興味を示すこともなく、食事が始まるころには台所から出ていきます。

最近ではウーゴもゾーイと一緒になって姿を消し、パパとママを二人っきりにさせてくれます。以前はいたずらが大好きで、ママが掃除をしている猫用自動給水器のパーツを盗んでサッカー遊びをしたり、ママのリップクリームをどこかに失くしてきたりしましたが、今はあまりそういうことをしなくなりました。

そして、二人とも甘えん坊なんです♡控えめなゾーイは遠くから見つめてきたり、頭を撫でられるのを待っていたりします。外出から帰ってくると、階段をテンテンテンテン・・・と駆け下りてくる音がして、二人が玄関に来ないようにつけた内ドアの前に立って、サイレントニャーをします。ウーゴだって、なでてほしい時にはお鼻で手を持ち上げて、ナデナデを要求します。でも、二人とも、そうなるのは気が乗った時だけ(たいてい気が乗りますが)。そうでないときには気ままに暮らしています。

パパもママも初めは二人がこのお家での生活に満足しているのかわからなくて、ずいぶん悩みました。特にゾーイは、赤ちゃんの頃は、ママにべったりだったんです。それがウーゴが来てから距離を取り始めたので、パパとママの接し方が悪かったのかと思ったんです。

ゾーイの気持ちを知りたかったパパとママは本屋さんへ行き、猫の気持ちがわかる本をそれぞれ買いました。パパが選んだのは「ビジュアル図解 ネコの気持ち」、ママは「ねこにかまってもらう究極のツボ♡」。どちらも選んだタイトルに性格が出ていますね~(笑)。

パパの本は、鳴き声、表情、しぐさが表す猫の気持ちや行動の意味の他、病気についてたくさんの例を紹介してあるものです。かわいいイラストで分かりやすく書いてあります。ママが選んだのは、猫と心が交わす方法、してほしくないことをやめてもらう方法といった、「猫目線」のコツの他、快適なお部屋づくりや健康についても書いてあるものです。かわいい猫の写真がたくさんあります。

買ってきた日は、二人でソファーに並んで座ってふんふん読み始め、「へぇ~、○○なんだって」と読んで初めて知ったことを教え合ったり、「じゃあ、ゾーイの△△って・・・」なんて話したりしました。

特に、ママの本にある「ねこに一目置かれる『遊びの終わり方』」というページは、目からウロコでした。一撃必殺を目指すけれどもあきらめは早いという猫の狩りの習性は知っていましたが、遊ぶときには、最後にとどめを刺させてあげると猫の満足度は高いそうです。あきらめると達成感を得られないので、猫はモヤモヤしてしまいますが、とどめを刺すのはストレス解消。機嫌よく遊びを終えることができるんだそうです。

そうか、せっかく遊んでいるんだから、満足してもらわないとね。「さんざん手こずらせやがって、ついにやっつけたゾ」と思わせるのか。確かに、おもちゃを追いかける時間だけあっても、「さんざん手こずらせ」ただけで終わってしまうもんな。終わり方が肝心なのか。パパと二人で感心しました。これからゾーイとウーゴにもこうやって遊ばせてあげよう。

パパの本にも、「トイレの後に砂をかけない」という行動の意味を解き明かしているページがありました。そうそう、ゾーイはウーゴが来てからというもの、ウンチに砂をかけなくなったんです。これは、「自分は誰よりも一番偉いと思っている」行動なんだそう。ゾーイなりに、そうしなければならない理由があったんですね。この本には、「見つけたら砂をかけてにおいを消し、『私がボス』と示しておきましょう」とあります。ママは、誰のものでも見つけたらすぐに回収していますが、そんな時、この本にあるように「ママがボスよ」と意思表示していることになるのかしら?

まだ猫飼い初心者だったころは、この二冊の本にはパパもママも随分と助けられました。本当にたくさんのしぐさや表情についての解説があるので、それまで謎だったしぐさの意味を知ることができたし、見過ごしてきたしぐさや表情について気づかされたこともあって、我が家の二人を深く理解することができました。そうした経験があって、今の毎日があるのだと思います。また、初めのころは、一つ一つの解説を見て、二人に当てはまっているところを探すのも、楽しいことでした。

もちろん、本と始終向き合うのではなく、二人と向き合うことが大切。だから、初めこそこの二冊の本のお世話になったけれども、本に載っているツボを二人に試していくうちに好みがわかってきたり、新しいことを思いついて試してあげたりして、二人と濃密なコミュニケーションが取れるようになったのではないかな、と思います。

でもきっと、ゾーイとウーゴの方がパパやママよりも敏感。「人間をかまってあげる究極のツボ♡」なんていう猫向けの本がなくても、空気を読む二人は、パパとママの日々の様子を見て、「あたしたちがこうするとパパとママは喜んで悶えちゃう」とか、「こういう時に心配される。ちょっとウルサイわよね」とか、思っているんだと思います。

今でも、「ゾーイは我慢しすぎているのではないかしら?」「ウーゴは一人っ子がよかったのかしら?」など悩みは尽きません。今は二人と向き合うことで悩みを解決できれば、と思っていますが、猫と人間の、お互い生身の関係、ソロモンの指輪がない我々は、初めは本に頼るのも一つの手。愛すべき猫ライフのために、手に取ってみてはいかが?

書籍情報

ビジュアル図解 ネコの気持ち 竹内徳知 中経出版 2013年

ねこにかまってもらう究極のツボ♡ ねこのきもち研究会 青春出版社 2017年