こんにちは、ママです。ゾーイとウーゴは遊びが大好きです。毎朝、ママにおねだりしてたくさんあるおもちゃから好きなものを選び出し、心ゆくまで遊びます。猫の好きな遊び方には、「ピューンと飛ぶものを取る」、「ホバリングしているものを取る」、「地面を這うものを追いかける」と三種類あるといいます。ゾーイとウーゴは、ピューンと飛ぶものを取る遊びが大好きです。でも、ゾーイがウーゴに遠慮してしまうので、二人が同時にママと遊ぶことはこれまでありませんでした。
多頭飼いをしている方、同じ悩みはありませんか?この記事では、我が家でやっている遊び方とおすすめおもちゃを紹介します。
ゾーイはいつも、「ぼくがそれで遊ぶの」と全力でグイグイ来るウーゴに遠慮して遊ばなくなってしまうため、遊びの部屋は、ゾーイ用とウーゴ用に分けています。ウーゴにはお気に入りのじゃらしをフリフリして部屋の中に投げ入れ、しばらく一人で遊んでもらいます。
ゾーイのお気に入りのおもちゃはおネズとボールです。ボールは、厚めの紙でできた10cm四方のメモ用紙を二枚重ね、固く丸めて作ります。この大きさと密度がいいようで、投げてあげると喜んで追いかけていき、サッカーのドリブルのようなことをします。投げ上げてあげるとジャンピングキャッチします。手でママの方にたたき返すこともあります。跳んだりはねたりしている様子は、大きめの毛玉が部屋中転がっているように見えます。しばらく遊んでボールがゾーイの歯とヨダレでくちゃくちゃになると、ボールを食べ始めてしまうので、ほかのおもちゃで遊び、ボールは回収します。
おネズは狩り遊び用、ゾーイの毛と同じ、白と茶色、ベージュ色をしています。中に石のようなものが入っていて、チャカチャカいう音がたまらないようです。ゾーイは、新品のおネズをもらった時は、丸いボディをしっかり噛んで三角柱型にし、遊ぶ時にくわえやすいようにカスタマイズします。こちらも投げ上げてあげるとジャンプして取り、おなかの下に入れて腹ばいになります。それから、「こいつめ!こんなところにいたな!」とでもいうように起き上がって、手でちょいちょいしながら後ろ足で蹴りけりしたり、ドリブルしたりして、一人遊びします。
時々、ママが横取りしてまた投げ上げてあげます。そうすると余計にジャンプしたりして、順調にカロリーを消費していきます。でも、このおネズは少し重く、気をつけて投げないとお鼻に当たってゾーイが痛い思いをするので、ゾーイが飛び上がるだろう場所を読んで投げるようにしています。何日か同じ遊びをしていると飽きてくるので、そういう時は先端部分にお花のようにひらひらさせたセロファン紙がついている釣り竿や、細くてしなる金属棒に太いモールがついているじゃらし、指示棒の先に羽根がついた釣り竿でも遊びます。
ちなみに、釣り竿おもちゃの中には竿と先端を細い糸でつないでいるものがありますが、手を出した時に怪我をしそうで怖いので、我が家ではゴムでつないでいるものを選んで買うようにしています。ゴムのものは伸びたりはねたりするので、食いつきがいい気がします。
ゾーイは少し飽きっぽいのと、運動後のお食事が待ちきれないせいで、あまり長く遊ばない日もあります。そういうときは、遊びやすいような工夫をしてあげるのではなく、逆のことをします。例えば、ボールを机の端において少しだけ見えるようにしておく、釣り竿の先を椅子の背などに乗せて伸び上がって取らせる、など、あえて少しチャレンジングな遊び方ができるようにします。その方が、かえってゾーイは燃えるようです。リボンを床に這わせる遊びにはあまり乗ってきませんが、椅子の背から垂らしてあげると、俄然張り切って取りに来ます。どうしてそれがいいのかママには分かりませんが、ゾーイはストイックに自分を追い込むんです。
また、ゾーイは時々、ママと目が合うと「きゃっ!」といった感じで逃げる時があります。はじめは、目を合わせたのが威嚇と勘違いされたのか、本当はママのことが怖いのか、と悩みました。でも、遊びの時以外にはしないし、いろいろと調べたところ、あれは、ゾーイなりに遊んでいる、または、ママを遊びに誘っているんですってね。よかった、嫌われてなくて。
そうこうしているうちに、ウーゴが遊んでほしくなって「アオーン」と鳴き始めます。ゾーイも心得たもので、ウーゴが鳴きはじめるまでに自分が遊び終わるようなペースで遊びます。ボールを投げてもゾーイが反応しなくなり、休憩モードに入ったのを確認して、ママはウーゴの部屋へ移動します。ウーゴは大抵、じゃらしをくわえてドアの内側でお座りして待っています。待たせてごめんね、早く遊ぼうねと、ママは急いで準備します。
ウーゴの好きなおもちゃは、ゾーイと同じ、紙を丸めたボールのほか、丸い玉に動物の毛がついているじゃらしの先端部分です。このじゃらしの棒は遊んでいるうちに取れてしまったのですが、先端部分だけの方がむしろ好きなようなので、そのまま使っています。ウーゴはほかにも、羽根の部分がセロファンになったトンボのおもちゃも好きです。顔の前で振ってあげると、羽根のキラキラやカサカサする音に惹かれて、目がまん丸になり、手で捕まえようとします。でも調子に乗って振りすぎると、逆に怖がって、目を見開いて固まってしまいます。うーん、難しい。
ボール遊びの時には、ウーゴも、ジャンピングキャッチからドリブルをして、思いっきり駆け回ります。取ったものを持ってきてポロッと床に置き、また投げてもらうのを待ちます。ウーゴは紙のボールの遊びが足りないと、トイレの猫砂を使って家中ドリブルして遊んでしまうので、ボール遊びはいつも十分取り入れます。紙のボールは、大きくて軽いものも小さくて固くまとめてあるものも好きで、どちらもジャンピングキャッチしてママのところへ持ってきます。
ウーゴに対しては、ママはあえて休憩をこまめに取りながら遊ばせます。ウーゴの心臓は、ほかの猫よりもずいぶん早くトクトクいいます。以前獣医さんにも診てもらったのですが、「生まれつきこの早さなんでしょう。このくらいの早さの猫ちゃんもいますよ」と言われました。病気ではないと知って安心したものの、ずいぶんと鼓動が早い気がするし、抑えめに遊んでも興奮しすぎて動き回り、最後には口を開けてはぁはぁと息をするので、やっぱり心配です。なのでママは、休憩を挟みながらゆっくりと遊んだり、ボール遊びの合間に座ったままじゃらしで遊んだりして、ウーゴが休めるようにしています。そして、ウーゴの遊びは、ママが肉球を触って、温かく湿っていたら(汗をかいたら)終わります。
それにしても、二人同時に遊べないのは困ったものです。パパのお仕事がお休みの日には、手分けして二人同時に遊びますが、ママだけの時は大変です。はじめはきっちり二つの部屋に分けていましたが、毎回ウーゴが「アオーン」と泣くのはかわいそうだし、それが原因で遊びが嫌いになってしまったら困るので、だんだんと二人一緒に遊ぶ時間を作ってみることにしました。
まずは、ゾーイが飽きかけた頃にウーゴの部屋のドアを開け、ウーゴがゾーイの遊びを見られるようにしました。ウーゴが遊びに入ろうとする時もありますが、ここはゾーイ優先です。ゾーイが遊び終わったら、ウーゴと遊びます。二人の様子を見て、ウーゴが遊んでいた部屋に戻るか、ゾーイが遊んだ部屋でそのまま遊ぶか決めます。いずれにしても、ドアは開けたままにしておき、ゾーイがそばで見守ることができるようにします。
ウーゴが時々ボールを部屋の外まで追いかけて、外から見ているゾーイをびっくりさせることもありますが、それでけんかにはなりません。今ではゾーイもちょっと手を出すことがあり、少しだけ「三人で遊ぶ」ことができるようになりました。ここまでこれたのは、先に遊びの順番をゾーイ→ウーゴと徹底したこと、お互いが遊んでいるところを見せたからだと思います。
これから先は、「待っているとウーゴが悲しくなってしまう」という問題を解決することです。観察していると、ウーゴは自分が待っている部屋のドアが閉まっていることに不満を感じているようでした。そこで、ゾーイの部屋のドアだけ閉め、ウーゴにはじゃらしをあげて順番待ちの部屋で待っててもらうようにしてみたところ、「アオーン」は少なくなりました。
まだこの方法を試して日も浅く、「ウーゴが楽しく順番待ちをする」ところまではいきませんが、完全に空間を分けていた頃よりは進歩したと思います。ゾーイとウーゴが一緒におもちゃで遊ぶことができ、この問題が解決したら、またご報告したいと思っています。