猫の病気②(逆くしゃみ、コクシジウム症)

こんにちは、ママです。先日、ゾーイが逆くしゃみをしました。逆くしゃみ?何それ?と思う方も多いと思います。本当にくしゃみが逆に出るんです。本来くしゃみは異物を取り除くために息を吐き出すものですが、逆に吸い込んでしまうものなんです。今回は、厳密には病気ではないようですが、猫の逆くしゃみについて、お話しします。

そして、ちょうど思い出したことがあったので、ゾーイが赤ちゃんの時にかかったコクシジウム症という感染症についても合わせてお話しします。今回の写真も、病気の時のものはないので、ゾーイとウーゴのかわいい写真コレクションです。どうぞお楽しみください(笑)。

なお、この記事はゾーイの記録ですので、すべての猫ちゃんに当てはまるものではありません。実際の猫ちゃんの症状については、必ずかかりつけの獣医さんの指示に従ってくださいね。

逆くしゃみ

最近、ゾーイは毛玉を吐くことができていませんでした。2回ほど、吐きたそうにしていたけれどおさまってしまう、ということが続いていました。それを見て、ママは単に、ブラッシングが上手にできていたから吐くほどの量がないせいかなと思っていました。長毛種のゾーイにとっては、こまめなブラッシングが大事なんです。

でも、胃の中の毛玉が大きくなる前に吐いてくれた方が、ゾーイも楽だし、毛球症など大事に至らずに済むのにな、とも思い、様子を見ていました。ちなみに、毛球症とは、毛玉を吐くことができずに胃の中にたまって大きくなってしまい、腸などに詰まってしまう病気のことです。

でも、ママは気になっていたことがありました。吐きたそうにしている割には、いつものように口を開けていない・・・。大して吐きたい訳ではないせいかしら?なんか、こんなゾーイ、どこかで見たことがある気がする・・・。

記憶を総動員して、ママは思い出しました。我が家に来て間もない頃の、ほんの赤ちゃんだったゾーイを。ママがお出かけする直前、ゾーイが突然目を見開いてママをまっすぐに見て、ハッハッ、と息をしていました。とても必死な姿に見え、ママはもう、ゾーイが死んじゃうんじゃないかと思いました。「どうしたの?」といいながら、ママはオロオロと見守ることしかできませんでした。でも、1分ほどでその症状も治まり、ケロッとしていたのです。1分ほどでしたが、その時間がとてつもなく長く感じられました。

しばらく様子を見ていましたが、ケロッとしたまま毛繕いをしたり、ちょっとごはんを食べたりしていました。ママのお出かけはお仕事だったし、出かける時間が過ぎているし、困ったものの、いつも通りの平気なゾーイだったので、思い切って出かけました。

お仕事を急いで終わらせて家に帰ったら、ゾーイは相変わらずケロッとしてママをお出迎えしてくれました。あ~よかった~。ヘナヘナと床に座り込む間もなく、ゾーイをキャリーケースに入れて獣医さんに連れて行きました。

そこで知ったのです、逆くしゃみを。獣医さんに様子を話し、触診してもらったところ、何の異常もありませんでした。獣医さんは、これは逆くしゃみというもの、病気ではないこと、空気が冷たい時に比較的起こりやすいこと、YouTubeで動画が投稿されているから、検索して見てみるといいですよ、と教えてくれました。家に帰って動画を見たら、確かにゾーイと同じことをしている猫ちゃんの動画がたくさんありました。

先日2回ほど吐きたそうにしていた時も、逆くしゃみだったかもしれない。改めてYouTubeの動画を見てみると、同じ症状でした。念のため、インターネットで猫の心臓疾患についても再度調べてみました。ゾーイの本当のパパとママはノルウェージャンフォレストキャットとメインクーン。どちらも心筋症のリスクが高い猫種として知られています。なので、ゾーイにちょっとでも何かあると、ママは心配になってしまうのです。

心筋症ははじめは無症状で、苦しそうに息をしたりするときにはもう重症なんだそうです。だから、ゾーイの先日の症状は心筋症ではない(もしそうだったらすでに重症で、普段からもっと苦しそうにしていたはず)、と思いました。よかった。でも、毛玉を吐きたくなったらちゃんと吐いてね。ママもブラシするときに、やり過ぎない程度に毛を取るよう、気をつけるね。それに、お部屋が寒くないように、暖房や加湿器をこまめにチェックするね。だから、いつも元気なゾーイでいてね。

コクシジウム症

ゾーイは家に来て間もない頃、かなりひどい下痢をしました。環境が変わってちょっと体のバランスが崩れたのかしらと思い、便と一緒に獣医さんに連れて行ったところ、「コクシジウムですね。」と言われました。「ん?コプシジウム?」「コクシジウムです。寄生虫が悪さをしてるんですよ。離乳したてで体内のバランスが整っていない子猫がよく感染するんです。」

なるほど。確かに、環境が変わって体のバランスが崩れたということなんだな。でも、単にバランスを崩しただけでも辛いのに、寄生虫が悪さをしていたなんて、もっと辛そう。また、子猫の場合は、治療をしないでいると、下痢などで体力を消耗して命に関わることもあるそうです。

その日はお薬と、お薬を飲みきった後の診察で必要な採便器を頂いて帰りました。生まれて初めてのお薬。動物病院で粉末状にしていただいたお薬を水で溶いて、これも病院で頂いた針なしシリンジに吸い上げて飲ませました。幸い、元気はあったので、お薬を飲み終える頃には治っているかな、治っていてほしいな、と思いました。

お薬が効いてくるまでは、ゾーイの便は軟らかいままでした。一度尻尾にべったりと付いてしまったことがありました。強烈なにおいで気付いたママがゾーイを探すと、一人で困っていました。抱き上げて、パパに手伝ってもらいながらウェットティッシュで便を取っていったのですが、ゾーイは恥ずかしかったのか、黒目を大きくして、決まりの悪そうな顔をして逃げようとしました。

ゾーイのパパとママなんだから、恥ずかしがらなくていいんだよ、と声を掛けながら、手早く便を取っていきました。こんなに小さい子が一人で何とかしようとしていたなんて、健気さに胸が締め付けられるような気持ちがしました。早くよくなりますように。

お薬を飲みきって、便も元通り、固くなりました。採便して再び獣医さんへ。検査をしていただいて、寄生虫が駆除できていると確認できました。ん~、ばんざーい!ゾーイはえらい子!頑張った!家に帰って、猫トイレの砂と、念のためおしっこ吸収シートを全部交換しました。これで、かわいいゾーイの天真爛漫ライフが再びスタートです。

それ以来、ゾーイはコクシジウム症はもちろん、何の病気もせずにここまで来てくれています。健康なのは一番の親孝行。ずっと元気でいようね。

ちなみに、ウーゴも家に来たときには下痢が続いていましたが、コクシジウムは見つからず、別の理由だったようです。ウーゴもお薬で元気になりました。そのお話は、「ウーゴとの出会い」を見てね!

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