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	<title>猫の物語</title>
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	<description>世界は猫と愛にあふれている</description>
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		<title>猫の絵本特集④～ハンス・フィッシャー</title>
		<link>https://koneko-harappa.net/2022/03/22/neko-no-ehon-tokushuu-3-hans-fischer/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ママ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 22 Mar 2022 10:30:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[絵本・漫画・写真集]]></category>
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					<description><![CDATA[こんにちは、ママです。先日の記事で、石井桃子さんの絵本「ことらちゃんの冒険」を紹介しました。わんぱくでちょっと向う見ずなことらちゃんが、弟や妹の誕生などをきっかけにたくましく成長していく様子を描いたこの本は、人間の心を真 [&#8230;]]]></description>
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<p>こんにちは、ママです。先日の記事で、石井桃子さんの絵本<a href="https://koneko-harappa.net/2022/03/20/kotora-chan-no-bouken/" title="石井桃子のあったか絵本～「ことらちゃんの冒険」の紹介">「ことらちゃんの冒険」</a>を紹介しました。わんぱくでちょっと向う見ずなことらちゃんが、弟や妹の誕生などをきっかけにたくましく成長していく様子を描いたこの本は、人間の心を真正面からとらえた本。猫（動物）の持つまっすぐな心とよい調和をなしています。また、これはすなわち石井さん自身の心の強さなのだと思います。</p>



<p>今回は、ハンス・フィッシャーの猫の絵本「こねこのぴっち」と「長ぐつをはいたねこ」を紹介します。「こねこのぴっち」は石井桃子さんが訳を手がけています。ハンス・フィッシャーはスイスの画家。スイスでは、壁画や教科書の挿絵も書いていたそうです。きっと、スイスの人なら一度はフィッシャーの作品に触れたことがあるのでしょうね。フィッシャーは、自分の子供たちのために、絵本を描いていたそうです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="900" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/IMG_2730-900x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1706" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/IMG_2730-900x1200.jpg 900w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/IMG_2730-480x640.jpg 480w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/IMG_2730-768x1024.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/IMG_2730-1152x1536.jpg 1152w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/IMG_2730-1536x2048.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/IMG_2730-scaled.jpg 1920w" sizes="(max-width: 900px) 100vw, 900px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc1">こねこのぴっち</span></h3>



<p>「こねこのぴっち」では、ペンと絵具、ところどころ版画で彩られた絵がとても繊細で温かく、日々の穏やかな幸せが余すところなく表現されています。見ているだけで、とっても幸せになれる絵です。</p>



<p>主人公のピッチは「基本黒い」子猫。「基本黒い」というのは、お顔はハチワレ柄で、それとつながるようにお胸の毛も白いからです。まるでダイヤモンドを戴いているよう。背中のちょっとぼさぼさなボサボサな感じは、まだ大人の毛になりきっていない子猫を連想させ、かわいさ爆発です。特に長毛種のゾーイは、こういったボサボサ感が満載で、とても愛くるしかったのを覚えています。</p>



<p>ぴっちは腕わんぱくなのでしょうか。表紙裏には、お座りしたり何かに手を出していたり、いろいろなぴっちの姿がたくさん描かれています。どれも目が真ん丸で、興味津々な様子です。</p>



<p>ぴっちはりぜっとおばあさんの猫。お父さんとお母さんは、まりとるりと言います。お父さんなのにまり？フランス語では、ジャン＝マリという男性の名前がありますが、ジャンという男性名とマリという女性名が並ぶと、初めの名前の姓になるのだそうです。もしかしたら、そういう名前のお父さんなのかもしれませんね。</p>



<p>ピッチは5人きょうだい。他の4人は毛糸玉にじゃれたり取っ組み合いをしたりしているのに、ピッチはかごの中で一人で考え事をしています。犬のべろが心配そうにピッチを見ています。</p>



<p>病気なのでしょうか？いえいえ、ぴっちは、そんなことはしたくなかったのです。このあたり、どことなく「ことらちゃんの冒険」を彷彿とさせますね。自我の目覚めた少年（ぴっちは赤ちゃんですが）。どんなことを思っているのでしょうか。</p>



<p>ぴっちはひよこたちと遊びたいと思いい、外に出ましたが、めんどり母さんはひよこたちと一緒にほかのところへ行ってしまいました。そうですよね。ぴっちは赤ちゃんとはいえ猫ですもの。万が一ひよこたちが狩られたら大変。おんどり父さんの歩き方が立派なのに憧れて、今度は二本足で胸を張って歩いたり、地面のえさをつついたりしました。「こけこっこう！」だっておんなじようにできるようになりました。</p>



<p>その様子があまりうるさいので、隣のうちのおんどりが怒りだし、おんどりとうさんとけんかになってしまいました。ピッチは懸河はいやだと逃げ出します。次についたのは、やぎのところ。ピッチはやぎになってみたくなります。優しいやぎは、自分のよそ行きの鈴をピッチに貸してくれました。ピッチは木の枝を角のようにつけてみます。そうそう、工夫が大切。自分で考えたなんて、えらいね。でも、りぜっとおばあさんが乳しぼりにやってきました。ピッチは乳を搾られては大変と、逃げ出します。</p>



<p>ぴっちはおもしろいことを求めて、いろいろなところに行くようです。でも、きょうだい同士のじゃれ合いじゃなくて、毛糸玉にじゃれることでもなくて、李ゼットおばあさんのそばでくつろぐことでもなくて・・・。もしかして、猫以外のものになりたかったのかな？</p>



<p>それからもいろいろなところに出かけ、いろいろなチャレンジをするぴっち。でも、夜になり、入り込んだ小屋の戸をりぜっとおばあさんが閉めてしまいました。いつもと違うところで心細いし、森の方から来た獣たちに襲われそうになるし、ぴっちは大きな声で鳴きます。気づいたりゼットおばあさんに救出されますが、ぴっちは重い病気になってしまいます。</p>



<p>でもご心配なく、りぜっとおばあさんのうちのたくさんの動物たちがぴっちを心配し、看病します。けものに襲われそうになって怖い思いをしたぴっちを、みんなが協力して思い思いの方法で楽しませます。2ページ見開きで描かれたその場面は、とても賑やかで、楽しそう。みんながぴっちのためにやっているんだけれど、みんなも楽しそう。何もない日常もいいけれど、何かの機会にこんな風に非日常を作り出すのって、とっても大切。ワクワクするよね！石井桃子の訳とフィッシャーの絵がきれいに混ざり、英訳とは違う味わいを出しています。</p>



<p>こねこたちの無邪気な表情やしぐさ、りぜっとおばあさんや大人の動物たちの優しい表情。猫は猫らしく、犬は犬らしく、やぎはやぎらしく描かれているのに、それぞれ個性がほとばしります。そして、りぜっとおばあさんは、純真無垢な少女のよう。人の表情にはそれまでの人生での経験が表れるといいますが、きっと、求めすぎず、でも愛にあふれて充実した人生を送ってきたのでしょう。ママも是非、そんな深さと穏やかさをもった少女のようなおばあさんになりたいものです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1200" height="900" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/IMG_2708-1200x900.jpg" alt="" class="wp-image-1707" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/IMG_2708-1200x900.jpg 1200w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/IMG_2708-640x480.jpg 640w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/IMG_2708-768x576.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/IMG_2708-1536x1152.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/IMG_2708-2048x1536.jpg 2048w" sizes="(max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc2">長ぐつをはいたねこ</span></h3>



<p>繊細な筆致で穏やかに、にぎやかに描かれた「こねこのぴっち」からは一転、「長靴をはいたねこ」は、黒いクレヨンで力強い猫が描かれています。「長ぐつをはいたねこ」は、シャルル・ペローが原作。フィッシャーはそれを絵物語に仕立てて注釈を付け、この絵本を完成させたそうです。</p>



<p>シャルル・ペローと言えば、「赤ずきん」、「青ひげ」、「眠れる森の美女」、「シンデレラ」、「巻き毛のリケ」など、あまりにも有名な物語を数多く世に出しています。ペローの作品は、絵本やお芝居になっているほか、バレエ作品やディズニーの映画にもなっていて、時を超えていろいろな形で楽しまれています。どんなところが親しまれているのでしょうか。</p>



<p>ストーリーはこう。3人の息子を持った粉屋が死んでしまい、末の息子が猫一匹を譲り受けました。猫しかもらえなかったと肩を落とす末の息子を見やりながら、猫は息子に長ぐつをおねだりし、いろいろなものを王様のお城へ運びました。気をよくした王様は、贈り物をくれた「カラバ伯爵」に興味を持ちます。猫の作戦によって王様の馬車に乗り込んだ息子は、道中「自分の土地」や「自分のお城」を見せます―――。</p>



<p>最初から最後まで明るく陽気にストーリーは進み、幸せのうちに終わります。テンポの良い語り口は、陽気さに相乗効果を加えています。遺産として猫一匹しかもらえなかった末の息子ですが、猫の力を借りながら、サクセスストーリーを紡いでいきます。フィッシャーの絵は、クレヨンが主体で時々版画でアクセントを加えた、力強く牧歌的なもの。猫の頼もしさと賢さ、陽気さと勇気がどんなものかがよくわかります。</p>



<p>面白いのが、猫が長ぐつをはく練習をするところ。息子に心配かけないようにするためでしょうか、夜中にこっそり練習したそうです。猫が長ぐつと格闘するシーンがたくさん、2ページにわたって描かれています。それぞれの絵からは、「うーん」、「なんだこれ」、「長ぐつってこんなにはきにくいんだ」、「こんなものをよくはいているな、人間は」、「歩けるのか、これで？」、「ああん、もう！」など、いろいろな声が聞こえてきます。ウーゴもこんな風にコロコロ転がりながら、ブーツと格闘しそう。</p>



<p>確かに、人間の足と猫の足って、全然違いますもんね。ママの方こそ、「よくこの猫長ぐつはけたな」って感心します。だって、猫の足は、つま先立ちしているようになっていて、本来ならば足が「くの字」になっているところ（かかと）まで、長ぐつの底が来なければならないはず。それに、かかとよりも先はとても太くて、長ぐつなんかはいらなさそう。</p>



<p>「うーん」、「長ぐつってこんなにはきにくいんだ」、「よくはけるね、きみ」、「きみ、歩ける？」など、先ほどの猫の声がそのままママの声になりそうです。最終的にそれを何とかしてはいてしまったばかりか、歩けるようになってしまったなんて、この猫本当に努力家ですね。しかも、それを夜中にこっそり練習していたなんて、どれだけカッコイイの！</p>



<p>猫（自分）しか持っていない息子にいろいろなものをもたせる猫、その方法は、猫そのものなのですが、一味違ってスパイスが効いています。狩りをする方法は猫ですが、それを王様の貢物にしたり、鏡に向かって猫の怖い顔を練習して土地の農夫を脅して、王様が通りかかたった時に「カラバ伯爵の土地です」と言わせたり、なかなか知恵者。猫は、それらをあっけらかんとやってのけてしまいます。それが、「気味悪い」という猫のイメージをどこかへ吹き飛ばしてしまいます。</p>



<p>最後に打ち明け話が書いてあります。「やれやれ、ようやく、長ぐつとおさらばすることができて、ねこはしんからほっとしましたとさ。」やっぱり、ちょっとは無理していたのね。くすっと笑ってしまいます。息子やお姫様と末永く幸せにね。</p>



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<p>「こねこのぴっち」も「長ぐつをはいたねこ」も、明るく愉快でたくましい物語。フィッシャーの絵が、牧歌的でみずみずしい彩りを添えています。読んだら仲間ができたような気分になって、元気が出てきます。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc3">書籍情報</span></h3>



<p>こねこのぴっち　ハンス・フィッシャー　岩波書店　1987年</p>



<p>長ぐつをはいたねこ　ハンス・フィッシャー　福音館書店　1980年</p>


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		<title>石井桃子のあったか絵本～「ことらちゃんの冒険」の紹介</title>
		<link>https://koneko-harappa.net/2022/03/20/kotora-chan-no-bouken/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ママ]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 20 Mar 2022 10:30:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[絵本・漫画・写真集]]></category>
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					<description><![CDATA[こんにちは、ママです。これまでのブログでママは時々絵本を紹介してきました。どうして絵本なの？と思っていた人もいるかもしれません。でも、絵本はママにいろいろな感情に気づかせてくれ、大切なものを教えてくれます。ママにとっては [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>こんにちは、ママです。これまでのブログでママは時々絵本を紹介してきました。どうして絵本なの？と思っていた人もいるかもしれません。でも、絵本はママにいろいろな感情に気づかせてくれ、大切なものを教えてくれます。ママにとっては、絵本は猫や家族と同じくらい大切なんです。どうして大切かって？それは、この先を読んでいただければわかってもらえると思います。</p>



<p>今回は、絵本「ことらちゃんの冒険」の紹介です。児童文学作家の石井桃子さんがお話を書いています。石井さんと言えば、「ノンちゃん雲に乗る」や訳書の「プー横丁にたった家」、トム・ソーヤーの冒険」、「ちいさいおうち」、「うさこちゃんシリーズ」、「ピーターラビットシリーズ」など、誰でも知っている有名な本・絵本をたくさん手がけています。子ども時代に一冊は出会っているのではないでしょうか。</p>



<p>「ことらちゃんの冒険」は、昭和33年に雑誌「婦人之友」に連載されたお話を加筆・再構成させ、昭和46年に婦人之友社から出版されたものが始まりだそうです。元気いっぱい、わんぱくでちょっと向う見ずなところもある主人公の子猫「ことらちゃん」が、大きな冒険を重ねる8話完結の絵本です。大きな冒険、と言っても、実際に大きな冒険もありますが、子どもなりに大きな体験も含まれていて、ことらちゃんがたくましく成長していくさまをみずみずしい感性で描いています。</p>



<p>ことらちゃんは、虎に似ているのが自慢です。大きくなったら虎になれると思っています。虎になってから困らないよう、鏡を見て虎のまねをしています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="900" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0654-900x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1697" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0654-900x1200.jpg 900w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0654-480x640.jpg 480w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0654-768x1024.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0654-1152x1536.jpg 1152w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0654-1536x2048.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0654-scaled.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 900px) 100vw, 900px" /></figure>



<p>でも、お母さん（猫）に聞いても「あなたは　いくつになっても　ねこよ。」とたしなめられてしまいます。でも、ことらちゃんは納得しません。「こんなに　にているのに　とらになれないわけがない。」確かに、見た目が似ているから、ちょっと頑張れば虎になれそうですよね。「なせばなる、なさねばならぬ、何事も」、と言いますから。ことらちゃんは、立派な虎になれるよう、バーベルを使ってトレーニングに励みます。トレーニングしないで急に虎になってしまったら、困りますもんね。</p>



<p>ある日、おうちのぼうや（人間）が遠足で動物園に行って虎を見てきたと聞かされます。向う見ずなことらちゃんは、あることを決心します・・・。</p>



<p>またあるときは、お母さんに体をなめてもらいながらお昼寝し、なんとジャングルの夢を見ていました。子どもの夢は大きいのが一番。猫にはジャングルがよく似合う。そこへ近所の犬がやってきて、からかいます。びっくりしたことらちゃんは、木の上に掛けあがってしまいます。お母さんは心配します。降りられるのかしら？</p>



<p>ことらちゃんは怖くなんかありません。犬なんかこわくない、と木から飛び降ります。落ちたところは犬の背中の上。犬がびっくりして駆け回っているところに、おうちのぼうやが学校から帰ってきます。犬は、ぼうやに取り繕います。でも、わんぱくなことらちゃんは犬の背中にしがみついて離れません。犬は犬らしく、猫は猫らしく（？）、情緒豊かに描かれています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="900" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0749-900x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1698" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0749-900x1200.jpg 900w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0749-480x640.jpg 480w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0749-768x1024.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0749-1152x1536.jpg 1152w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0749-1536x2048.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0749-scaled.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 900px) 100vw, 900px" /></figure>



<p>この絵本を読んでいると、5歳くらいの男の子の姿が目に浮かびます。ママの小さいころは、近所の男の子たちが本気でウルトラマンごっこをしていました。風呂敷マントさえあれば、自分はなんだってできる、と思う年齢なんですよね。ママとお幼馴染の女の子は、そんな男の子たちに助け出されたり、敵にされたりしていました。</p>



<p>おまけに男の子はとても活動的。お母さん方の苦労がしのばれます。きっと、ことらちゃんとお母さん猫のような会話が毎日繰り返されているのでしょう。ママとゾーイやウーゴが遊ぶ時も、おんなじ。二人とも大人になって活動量が落ちてきたとはいえ、遊びの時間は超本気。ママの方が先に疲れてしまいます。瞬間瞬間で見ると、こうした日が果てしなく続くように感じられ、絶望すら感じるかもしれませんが、子どもは少しずつだけれど毎日確実に成長しています。だから、ぜひ、そんな日々を楽しんで、ちょっとの成長でも見逃さず、喜びを感じてもらいたいと思います。</p>



<p>ことらちゃんにもちゃんと、成長の日が来ます。タイガちゃんとミーちゃんという弟と妹ができたのです。お母さんを取られるなどという心配もせず、ことらちゃんは天真爛漫に二人と遊びます。でも、ボール遊びなど自分の目線での遊びは、生まれたばかりで「ねずみ」みたいな二人にはまだ無理。二人を泣かせてしまいます。ことらちゃんはお母さんにおこられるのが怖くて、隠れてしまいます。こうして、弟や妹に対する加減を学び取っていくんですね。</p>



<p>でも、ことらちゃんに名誉挽回の時が訪れます。弟のタイガちゃんが縁の下に入ってしまい、出てこられなくなったのです。お母さんは体が大きくて入れないので、ことらちゃんが代わりにすきまへ体を滑らせ、タイガちゃんを助け出します。お母さんもぼうやもことらちゃんをほめました。こうした成功体験が、子供の成長の原動力になるのでしょう。</p>



<p>成長を見させられると、嬉しい反面、「あの甘えん坊だったあの子が・・・」などと寂しい思いをするお母さんも多いのではないでしょうか。保育園や幼稚園のお遊戯会で、目を涙でしばたたかせながら子どもの姿をスマホで撮っているお母さんをよく見ます。とても愛情あふれるシーンで、見ているママも涙がこぼれそうになります。決して戻ることのない時間の流れの中で、どんな一瞬も見過ごしたくない、と思う美しい心が、涙となるのでしょう。そんなお母さん方の気持ちを、石井桃子さんは温かく包み込み、ことらちゃんと重ねあわせていきます。</p>



<p>けがをして手に包帯を巻き首にカラーをつけたことらちゃんを、タイガちゃんとミーちゃんがうらやましくなってしまうシーンは、つい笑ってしまいます。子どもって、特別感がほしいんですよね。いつもと違う、とか、自分だけ、とか。自分は何にもないのに、きょうだいの包帯がうらやましくて、ちょっとだけ巻いてもらった記憶が、ママにもあります。本当のけがではないので、ほんの数周巻いてもらっただけでしたが、包帯の特別感、ママのママに大切にされたという実感がうれしくて、ずっと巻いていました。</p>



<p>ママのママが一緒にこの絵本を読んでいたら、絶対に、ママの方を見てニヤッと笑って、「あなたも昔こんな風だったよね」というと思います。大人となった今では恥ずかしく、照れ隠しをするのも大人げないと思うので、実際にその場面になったらどう反応するかはわかりませんが、でもきっと、心の奥底で、忘れていた記憶が愛情とともにこみあげて、泣きたくなってしまうかもしれません。</p>



<p>ママが絵本を好きな理由の一つは、ここにあります。これまでいくつか絵本の紹介をしてきましたが、絵本は、鎧を着ていない生のままの気持ちを直接刺激します。普段はそれを感じるのが怖くて、心に鎧を着せたり、生のままの気持ちに気づかないふりをしたりします。「大人になる」って、そういうこともあると思います。でも、本当は、そういう気持ちも心の王から取り出してきて、掌に載せてなでてあげることって、人として心豊かに生きるためには必要なことなのだと思います。そして、そういうことができる人が、本当の大人なのかな、とも思います。だから、大人にとっても、絵本は大切です。</p>



<p>ママはそういったことをまだあまり上手にできないけれど、絵本が好きな理由は、ストーリーに乗せてそれを疑似体験できるからだと思います。現実世界のいざこざを描くこともあるけれど、絵本は普通、それを極力排除して本質的なもの、大切なものを子供たちに投げかけます。そのあたり、<a href="https://koneko-harappa.net/2022/03/10/sakka-to-neko/" title="珠玉の猫作品アンソロジー～「作家と猫」の紹介">「珠玉の猫作品アンソロジー～「作家と猫」の紹介」</a>の記事で書いた「猫の無垢なところが、現世で傷ついた自分を癒してくれる」から猫は素晴らしい、ということと似ているのかもしれません。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1200" height="904" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0730-1-1200x904.jpg" alt="" class="wp-image-1700" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0730-1-1200x904.jpg 1200w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0730-1-640x482.jpg 640w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0730-1-768x578.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0730-1-1536x1157.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0730-1-2048x1542.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></figure>



<p>生涯をかけて絵本や児童文学作品を世に出し続けてきた石井桃子さんは、きっと、本当に強い人なのだと思います。強い人は、優しく、温かい。それが、作品と見事に同化している気がします。これからも、猫が出ているママの好きな絵本を紹介していきます。少しでも絵本が好きな人が増えますように。</p>



<h3 class="wp-block-heading">書籍情報</h3>



<p>ことらちゃんの冒険　石井桃子　河出書房新社　2015年</p>


<p><a rel="noopener" href="https://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%89%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AE%E5%86%92%E9%99%BA-%E7%9F%B3%E4%BA%95-%E6%A1%83%E5%AD%90/dp/4309276164?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&#038;crid=18SL0FXB93I8R&#038;keywords=%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%89%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AE%E5%86%92%E9%99%BA+%E7%B5%B5%E6%9C%AC&#038;qid=1647764797&#038;sprefix=%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%89%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AE%E5%86%92%E9%99%BA+%E7%B5%B5%E6%9C%AC%2Caps%2C248&#038;sr=8-1&#038;linkCode=li2&#038;tag=konekoharappa-22&#038;linkId=47b635a725bdb2efdfeac9db3e43d63b&#038;language=ja_JP&#038;ref_=as_li_ss_il" target="_blank"><img decoding="async" border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&#038;ASIN=4309276164&#038;Format=_SL160_&#038;ID=AsinImage&#038;MarketPlace=JP&#038;ServiceVersion=20070822&#038;WS=1&#038;tag=konekoharappa-22&#038;language=ja_JP" ></a><img loading="lazy" decoding="async" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=konekoharappa-22&#038;language=ja_JP&#038;l=li2&#038;o=9&#038;a=4309276164" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /></p>
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		<title>イギリスの家庭はこんな感じ～「ソフィーと黒ネコ」の紹介</title>
		<link>https://koneko-harappa.net/2022/03/17/sofii-to-kuroneko/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ママ]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 17 Mar 2022 10:30:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ゾーイとウーゴの成長日記]]></category>
		<category><![CDATA[エッセイ、小説など]]></category>
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					<description><![CDATA[こんにちは、ママです。こんにちは、ママです。最近、ウーゴの甘え方が変わってきました。ソファーに座っているママの体の上にどっかりと座りこんで、ゴロゴロいうんです♡以前からフミフミはよくしてくる子でしたが、最近は、一度座り込 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>こんにちは、ママです。こんにちは、ママです。最近、ウーゴの甘え方が変わってきました。ソファーに座っているママの体の上にどっかりと座りこんで、ゴロゴロいうんです♡以前からフミフミはよくしてくる子でしたが、最近は、一度座り込んだら40分ぐらい動きません。</p>



<p>ママが姿勢を変えてもどこかに行くこともなく、上手にバランスを取りながら自分も座る位置を変えます。パパはちょっとうらやましそう。へへーん、これ、ママの特権。でも、パパは、ゾーイに熱烈歓迎されているから、お互い様。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1200" height="900" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1207-1200x900.jpg" alt="" class="wp-image-1684" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1207-1200x900.jpg 1200w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1207-640x480.jpg 640w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1207-768x576.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1207-1536x1152.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1207-2048x1536.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></figure>



<p>さて、今回は、児童向け文学作品「ソフィーと黒ネコ」の紹介です。主人公は5歳の誕生日を迎えたソフィーという女の子。自分の部屋の壁には、四枚の絵。牛、メンドリ、ポニー、豚。お母さんが書いてくれました。それにしても、なんでこの絵なんでしょう？女の子なら、とステレオタイプにはめるのはよくないですが、猫とかお花とかは好きではないのでしょうか？ソフィーは、「女牧場マン」になるのが夢なんです。</p>



<p>それを言うなら、「牧場ウーマン」なのでは？というツッコミは置いておいて、そっか～、牧場が好きなのね。だから、牛やメンドリの絵なんだ。ソフィーは意志の強い子です。だから、家族はみんな、ソフィーが大きくなったら夢をかなえて、「牧場ウーマン」もとい、「女牧場マン」になると信じています。</p>



<p>ソフィーの誕生日はクリスマスの日。だから、プレゼントを二つずつもらいます。お父さんとお母さんからは、牧場の模型と牛やメンドリのおもちゃ、二人のお兄さんたちからは、黄色いトレーラーがついた、真っ赤なトラクター。お兄さんたちは子どもでお金がないので、トラクターが誕生日プレゼントで、トレーラーがクリスマスプレゼント。みんな、ソフィーの夢を応援します。温かい心づかいのプレゼント。</p>



<p>牧場の模型やトラクター、メンドリのおもちゃで遊んでいるうちに、家族とちょっと言い争いになってしまいました。あ～あ、せっかくのクリスマスと誕生日なのに。でも、子どもはよくありますよね。ソフィーはプンプンしながら庭に出て、「マッタク、ワカランチンだねぇ！」と怒ります。すると、「ネエェー！」と返事が聞こえました。見ると、塀の上に、大きな丸いオレンジの目をした、まっ黒い猫がいました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="795" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1271-1-795x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1686" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1271-1-795x1200.jpg 795w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1271-1-424x640.jpg 424w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1271-1-768x1160.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1271-1-1017x1536.jpg 1017w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1271-1-1356x2048.jpg 1356w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1271-1-scaled.jpg 1695w" sizes="auto, (max-width: 795px) 100vw, 795px" /></figure>



<p>「どこのうちの子なの？」と聞くソフィーに、「ソフィーノ、ニャン！」と返事をするネコ。たぶんそういったのではないと思いますが、「女牧場マン」を目指すソフィーはまず、猫にごはんをあげようと思いつきます。クリスマスは、みんなおなかいっぱいにならなくちゃね。ソフィーは猫にトムと名付けて、牛乳で乾杯します。ちなみに、トムというのは、オスだから。英語では、雄猫のことをTomcatといいます。</p>



<p>猫を見つけて「外に出しなさい」と怒るお母さん。ソフィーは自分も長靴をはいて、オーバーを着てきました。外は寒いからね。ソフィーは自分も外に出るつもりなのです。外に出るときに、お母さんをジロリと見て、一言、「でもさあ、ネコだって、外に出たらさむいよね」。・・・まったく、5歳のソフィーは大したものです。生き物が本当に好きなんだね。</p>



<p>紆余曲折を経て、お母さんがくれたものは、大きなオレンジ色の目をした、小さな黒猫のお人形。お母さんも、粋なことをしますね。こうして、トムはソフィーの猫になりました。</p>



<p>この物語は、一般的なイギリスの家庭を舞台に描かれています。玄関ホールには大きな時計、クリスマスには暖炉のそばに大きなツリー。庭や物置小屋があるところを見ると、ロンドンのような大都市の住宅街に住んでいるのではないのかもしれません。末っ子のソフィーと、ソフィーをからかうお兄ちゃん。こんな光景も、イギリスの家庭ではよく見る光景なのでしょう。</p>



<p>でも、ママはこの本を読んで、デジャブを覚えました。ソフィーと似ている女の子が出ている映画、どこかで観たことがあるような・・・。そう、スウェーデンの「ロッタちゃん」シリーズです。「ロッタちゃん　はじめてのおつかい」や「ロッタちゃん　赤いじてんしゃ」を見た人も多いと思います。ロッタちゃんは、自己主張が激しくて、大人には理解しにくい理屈があって、大人から見ればちょっと「メンドクサイ」子ですよね。</p>



<p>ロッタちゃんには、お兄ちゃんに言い負かされて隣のベルイおばさんの家の物置に家出をしてしまったりするシーンがありますが、これがソフィーでも同じことをしそう。ママも子供のころは好きなものと嫌いなものがはっきりしていて、セーターの袖についていたイチゴやサクランボの編みこみが、「コドモっぽく」感じられて、それを着させられるたびに激しい抵抗をしていました。ママのママに「これ、かわいいじゃない」と言われても、頑として受け入れなかったのを覚えています。</p>



<p>でも、一方でママには気にしすぎなところもあって、ロッタちゃんとはちょっと似ているところがあるけれど、ソフィーとはちょっと違うタイプでした。来年5歳になる我が家のゾーイは、もっと「少女」。素直だでこだわりはなく、ロッタちゃんのような繊細さも、ソフィーのようにどっしりした感じもありません。女の子って、いろいろいるんですね～。</p>



<p>ソフィーは冬休みが明けたら学校へ行きます。イギリスのパブリック・スクールでしょうか。ブラウスにベスト、プリーツスカートをはいて、黒い靴下と靴を履いているソフィーは、なかなかかわいいじゃない。未来の「女牧場マン」には見えません。</p>



<p>でもソフィーは不満そう。どうしてスカートをはかなきゃいけないの？「せいふくを着なくちゃいけないなんて、ワカランチンだよ！」と不機嫌顔。ワカランチン、なんて、意味は分かるけれど、イギリスの下町言葉なのかしら？やっぱり「女牧場マン」が似合うな。</p>



<p>学校で友達もできました。大食いのダンカンと、永遠のライバルのドーン。ダンカンは優しい性格で、ドーンは、ソフィーとは違って、見るからに「女の子」。しかも、ドーンも気の強い女の子で、ソフィーとは気が合いません。ダンカンを巡って、火花を散らします。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1200" height="900" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1285-1200x900.jpg" alt="" class="wp-image-1687" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1285-1200x900.jpg 1200w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1285-640x480.jpg 640w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1285-768x576.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1285-1536x1152.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1285-2048x1536.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></figure>



<p>ところで、トムは、初めにソフィーの飼い猫になって以来、時々姿を見せる「外ネコ」になっているようです。男勝りのソフィーと会話している様は（と言っても、ソフィーの脳内ですが）、男同士の友達のよう。ソフィーの日々と、ソフィーの家族と、トムが時々交錯しながら、毎日が楽しく過ぎ去っていきます。でも、ソフィーの一番の味方のアルおばさんの知恵のおかげで、トムにも新しい生活がやってきました。5歳のソフィーと81歳のあるおばさん、なかなかいいコンビです。</p>



<p>おしゃまというのとは違うけれど、自分をしっかりと持っている5歳のソフィー、ママの目にはとっても頼もしく映ります。学校でのお絵かきはもちろん、牧場。家族に「これは何？」と聞かれても、「ブタに決まってる」と動じません。フンの山だって描いちゃいます。現実的な「牧場経営」ですね（笑）。</p>



<p>この物語、ロッタちゃんの映画のように、ソフィーの毎日が描き出されます。山場があるわけでも、大きなメッセージがあるわけでもありませんが、ソフィーが5歳なりに精いっぱい行動する様やものごとを感じて追っている様が生き生きと描かれています。ソフィーと同じ年代の子供は、この本を読んで、どんなことを感じるのでしょうか。また、最後にはおっとびっくりしてしまう「どんでん返し」があります。ぜひ、手に取ってみてください。</p>



<h3 class="wp-block-heading">書籍情報</h3>



<p>ソフィーと黒ネコ　ディック キング=スミス　評論社　2004年</p>


<p><a rel="noopener" href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%BD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%81%A8%E9%BB%92%E3%83%8D%E3%82%B3-%E5%85%90%E7%AB%A5%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E3%83%BB%E6%96%87%E5%AD%A6%E3%81%AE%E9%83%A8%E5%B1%8B-%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9/dp/4566013316?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;crid=2CWFH0H8JQGOD&amp;keywords=%E3%82%BD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%81%A8%E9%BB%92%E3%83%8D%E3%82%B3&amp;qid=1647506804&amp;s=books&amp;sprefix=%E3%82%BD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%81%A8%E9%BB%92%E3%83%8D%E3%82%B3%2Cstripbooks%2C175&amp;sr=1-1&amp;linkCode=li2&amp;tag=konekoharappa-22&amp;linkId=9ced8c15af6324ae9a57e72dfdbdcfea&amp;language=ja_JP&amp;ref_=as_li_ss_il" target="_blank"><img decoding="async" border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&amp;ASIN=4566013316&amp;Format=_SL160_&amp;ID=AsinImage&amp;MarketPlace=JP&amp;ServiceVersion=20070822&amp;WS=1&amp;tag=konekoharappa-22&amp;language=ja_JP"></a><img loading="lazy" decoding="async" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=konekoharappa-22&amp;language=ja_JP&amp;l=li2&amp;o=9&amp;a=4566013316" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;"></p>
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		<title>ほのぼのとしたお家にお邪魔しまーす！～「まめねこ」の紹介</title>
		<link>https://koneko-harappa.net/2022/03/15/mame-neko/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ママ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 15 Mar 2022 10:30:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[絵本・漫画・写真集]]></category>
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					<description><![CDATA[こんにちは、ママです。今回は、漫画「まめねこ」の紹介です。これまでに10巻刊行されています。以前「ねことじいちゃん」を紹介しましたが、「まめねこ」は同じ作者「ねこまき（ミューズワーク）」さんの作品です。絵がほのぼのとして [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>こんにちは、ママです。今回は、漫画「まめねこ」の紹介です。これまでに10巻刊行されています。以前<a href="https://koneko-harappa.net/2021/12/10/neko-to-jiichan/" title="なあタマさんや　最後まで一緒だぞ～「ねことじいちゃん」の紹介">「ねことじいちゃん」</a>を紹介しましたが、「まめねこ」は同じ作者「ねこまき（ミューズワーク）」さんの作品です。絵がほのぼのとしていて、癒されますよね～。線の少ないシンプルな絵なのに、どうしてこんなに猫の表情を描ききれるんだろう？</p>



<p>舞台はとある一軒家。そこに住む女の子が友達から二匹の子猫をもらってきました。名前は、あずきとだいず。あずきは姉御肌だけれど乙女なところもある女の子、だいずはおとなしくて食べるのが大好きな男の子。きょうだいやお母さんが見つからなくて、泣きながら探します。見つからないまま疲れ果てて眠ってしまいましたが、探していたのは自分たちが運ばれてきたキャリーケースのほんの近く。きっと、子猫には大冒険だったに違いありません。ちょっと胸が痛い。</p>



<p>つけてもらった名前が気に入らず、二人で文句を言います。あずき「私イヤやわっ　あずきなんて～」。だいず「せやせや　なあ～あずき～」と、早速名前を呼んで、怒ったあずきにペチンとされます。するとだいず、「ごめん　あんず」。今度は名前を間違えます。やるな、だいず。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1200" height="675" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0128-1200x675.jpg" alt="" class="wp-image-1676" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0128-1200x675.jpg 1200w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0128-640x360.jpg 640w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0128-768x432.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0128-1536x864.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0128-2048x1152.jpg 2048w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0128-120x68.jpg 120w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0128-160x90.jpg 160w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0128-320x180.jpg 320w" sizes="auto, (max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></figure>



<p>お家の中で、二人は早速ヘンな生き物を見つけます。毛がなくて、ラクダの上下を着ていて、もぐもぐ何かを食べている。「めっちゃヌーディーやな」と観察します。そこへ、どなたかお客さんが。するとその生き物、毛（カツラ）を頭の上に載せます。なーんだ、これならあずきもだいずも知ってる。「おっちゃん」や。</p>



<p>子猫の毎日は、きっと、そんな風に展開されていくんですね。ゾーイやウーゴが我が家に来た時には、どんな大変なものに遭遇していたのでしょう？時々、自分が遊んでいた紙のボールや落ちていたハンカチなど、本当に他愛もないものに、背中を山にして脅かし歩きをしながら向かって行ったものです。何がどんな風に見えていたのか、ゾーイとウーゴにぜひ聞いてみたいです。</p>



<p>この家には、飼い主の女の子の他、お母さんの「もじゃ」、お父さんの「座敷おやじ」、お兄さんの「メガネ」、メン鶏の「ニワ子」がいます。先ほどのラクダのおっちゃんは、おじいちゃんの「肌色」です。「もじゃ」は、スキあらばあずきとだいずをよそへあげてしまおうとしていて、油断がなりません。「座敷おやじ」はもじゃには頭が上がらないようで、気配を消すのがとっても上手（ここの描き方、最高です！）。でも、あずきとだいずが「座敷おやじ」を構いすぎて「もじゃ」に見つかってしまい、用を言いつけられてしまうことも。</p>



<p>「メガネ」は美少女キャラや特撮ヒーローものが好き。木の上から落ちたあずきやダイズを体で受け止めた（というか、歩いていたら落ちてきた）命の恩人です。落ちてびっくりした二人に引っかかれるという、衝撃の初登場でした。でも、二人は「メガネ」の大切にしているフィギュアを引っ張り出してしまったり、メールに「ｃｃｃｃｃｃｃｃｃｃｃｃｃｃｃｃｃ」と打ってちゃんと送信までしてしまうなど、恩をあだで返すような仕打ち。というか、子猫のみずみずしい感性というか（笑）。「猫あるある」ですね。</p>



<p>ゾーイはキーボードをあえて外して通る気遣いの持ち主ですが、ウーゴはママが食べ終わったプリンのスプーンを盗もうとしたり、ママがお仕事をしているキーボードの上で立ち止まって、いろんな文字を打ち込んだりします。きっと、猫にとってキーボードって、踏むとへっこむし、カタカタ音がするし、気持ちいいのではないでしょうか。</p>



<p>あずきとだいずは、初めこそ遠目で見守っていたけれど、「肌色」が大好き。夜はいつも、カツラで遊んでボロボロにしたり（「肌色」かわいそう）、足の間で眠ったり。きっと、お年寄りだから穏やかだし、お布団の中はあったかいから、安心してなついちゃうんでしょうね。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1200" height="675" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0021-1200x675.jpg" alt="" class="wp-image-1677" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0021-1200x675.jpg 1200w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0021-640x360.jpg 640w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0021-768x432.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0021-1536x864.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0021-2048x1152.jpg 2048w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0021-120x68.jpg 120w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0021-160x90.jpg 160w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0021-320x180.jpg 320w" sizes="auto, (max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></figure>



<p>途中から、豆之介という柴犬が登場します。飼い主だったおばあさんが亡くなってしまい、里親を探す間預かることになったのです。散歩させているうちに「座敷おやじ」が情が移って離れられなくなります。でもそこは昭和男児、誰にも言わず、豆之介の幸せを願って身を引く決心をします。結局どんでん返しがあるのですが、そのくだりでは、「もじゃ」と「座敷おやじ」夫婦のぬるま湯のように心地いい愛情が泣かせます。「もじゃ」、いい人じゃない！</p>



<p>豆之介は、猫と一緒に飼われていたからか、自分のことを猫だと言って譲りません。でも、綱に絡まって動けなくなったり、何とかしようとして余計ドツボにはまったり、雷から身を隠すのに人の足の間に顔をすっぽり入れたり、スキあらば水たまりで遊ぼうとしたり（そして泥だらけになって怒られる）・・・。本人は不服でしょうが（笑）、ちゃんと犬として描かれています。</p>



<p>豆之介は、いつかおばあさんがお迎えに来てくれると信じています。あずきとだいずの家に慣れてからも、時々おばあさんのことを思い出しています。ああ、かわいそう。事情が分からない動物は、いつもこうして信じているんですね。なんだか切ないです。</p>



<p>子どもの頃、お店の前の木に犬がつながれていて、中でお買い物をしている飼い主を待っているのを何度か見たことがあります。当時は多かったですよね。ママは子どもながらに、「ワンちゃん不安じゃないのかな？どうしてすぐに戻ってくるってわかるのかな？」と心配になったものでした。</p>



<p>豆之介にはかわいそうだけれど、これが現実。どうかあずきとだいずのお家で幸せになってもらいたいです。おばあさんのことを忘れる必要はないけれど、子猫たちと遊んで、お父さん（「座敷おやじ」）には愛されて、ここだって、そんなに悪くないでしょ？</p>



<p>ねこまき（ミューズワーク）さんって、猫だけじゃなくて、犬の描写も本当に上手。ママがよく知っている犬のしぐさはもちろん、ちょっとした顔の向きとか力の入れ方とか、いかにも「犬」なんです。シンプルな絵なのに、どうしてこんなに細かいんだろう？きっと、猫も犬も大好きで、よ～く見ているんでしょうね。それに、動物を飼う上で起こりうる別れにも真正面から切り込んでいて、ただのほほんとしている漫画ではないところが、またすごいと思うんです。</p>



<p>この漫画では、あずきとだいずの家での穏やかな毎日が淡々とつづられています。使い古した靴下であずきとだいずにぬいぐるみを作ってあげる「肌色」、「メガネ」のフィギュアを盗んで庭に埋める豆之介、気持ちいい縁側で犬猫ともどもみんなで昼寝をしてしまい、警察に「全員意識不明」と通報されたり、飼い主の女の子がほろ苦い失恋をしたり・・・。よくある日常、「こんなことがあったらいいのにな」という日常が、大きなコマどりとシンプルな絵の中に切り取られています。</p>



<p>でも、カメとかハトとかキバタンとか、どんどんいろんな動物が増えていくのが、ママは気になります。このままいくと、日本の家庭の中で一番「生物多様性」に富んでいるお家になりそう。それに、「メガネ」のその後も気になります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1200" height="675" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0090-1200x675.jpg" alt="" class="wp-image-1678" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0090-1200x675.jpg 1200w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0090-640x360.jpg 640w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0090-768x432.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0090-1536x864.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0090-2048x1152.jpg 2048w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0090-120x68.jpg 120w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0090-160x90.jpg 160w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0090-320x180.jpg 320w" sizes="auto, (max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></figure>



<p>いろいろ魅力的な人が出てくるけれど、ママは「もじゃ」が一番好きです。がさつだし、初めはあずきとだいずをよそへあげてしまおうとしていたし、だいずのお気に入りのぬいぐるみをたき火にくべてしまうような無神経なところはあるし、旦那さんのことはぞんざいに扱うし、一見するとあまりいいキャラではないように思えます。</p>



<p>でも「もじゃ」は、晩ごはんに使おうと思っていた土鍋の中であずきとだいずとぬいぐるみがスヤスヤ寝ているのを見ると、晩ごはんの献立を急きょ変えて、しかも事情を家族には言わないような男前なところもあるんです。なんだかんだ言って、根っこは優しい。いわゆるハードボイルドなんです。ママはこういう人を見ると、本当にカッコイイと思ってしまいます。</p>



<p>各巻の最後には、あずきとだいずの家の間取りが紹介されています。「なぞの部屋」って、何があるんだろう？気になります。</p>



<p>あずきとだいず、本当にかわいいです。のほほんとしたい人に、おススメの漫画です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">書籍情報</h3>



<p>まめねこ　1巻　あずきとだいず　さくら舎　2013年</p>



<p>まめねこ　2巻　ごはんだよ～　さくら舎　2013年</p>



<p>まめねこ　3巻　こらっ！こらっ！　さくら舎　2014年</p>



<p>まめねこ　4巻　まめのすけでござる　さくら舎　2014年</p>



<p>まめねこ　5巻　なになに？これな～に！　さくら舎　2015年</p>



<p>まめねこ　6巻　狸根入りの術　さくら舎　2016年</p>



<p>まめねこ　7巻　おじゃま三兄弟　さくら舎　2016年</p>



<p>まめねこ　8巻　いやいや、まさか～　さくら舎　2017年</p>



<p>まめねこ　9巻　またへんなのきたでこれ　さくら舎　2018年</p>



<p>まめねこ　10巻　あずきちゃんとだいずちゃん　さくら舎　2019年</p>


<p><a rel="noopener" href="https://www.amazon.co.jp/%E3%81%BE%E3%82%81%E3%81%AD%E3%81%93-%E3%81%82%E3%81%9A%E3%81%8D%E3%81%A8%E3%81%A0%E3%81%84%E3%81%9A-%E3%81%AD%E3%81%93%E3%81%BE%E3%81%8D-%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF/dp/490673247X?adgrpid=120971767887&#038;hvadid=496073178159&#038;hvdev=c&#038;hvqmt=e&#038;hvtargid=kwd-496413851477&#038;hydadcr=28795_11746882&#038;jp-ad-ap=0&#038;keywords=%E3%81%BE%E3%82%81+%E3%81%AD%E3%81%93&#038;qid=1647335435&#038;sr=8-3&#038;linkCode=li2&#038;tag=konekoharappa-22&#038;linkId=5609b8f4c1a5e6b0c92918872aae11e1&#038;language=ja_JP&#038;ref_=as_li_ss_il" target="_blank"><img decoding="async" border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&#038;ASIN=490673247X&#038;Format=_SL160_&#038;ID=AsinImage&#038;MarketPlace=JP&#038;ServiceVersion=20070822&#038;WS=1&#038;tag=konekoharappa-22&#038;language=ja_JP" ></a><img loading="lazy" decoding="async" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=konekoharappa-22&#038;language=ja_JP&#038;l=li2&#038;o=9&#038;a=490673247X" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; 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		<title>珠玉の猫作品アンソロジー～「作家と猫」の紹介</title>
		<link>https://koneko-harappa.net/2022/03/10/sakka-to-neko/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ママ]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 10 Mar 2022 10:30:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ、小説など]]></category>
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					<description><![CDATA[こんにちは、ママです。今回は、「作家と猫」の紹介です。この本は、昭和から現代の作家・漫画家・イラストレーターなど文筆家と言われる人たちにより書かれた猫についてのエッセイや漫画を収録した珠玉のアンソロジーです。文筆家たちが [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>こんにちは、ママです。今回は、「作家と猫」の紹介です。この本は、昭和から現代の作家・漫画家・イラストレーターなど文筆家と言われる人たちにより書かれた猫についてのエッセイや漫画を収録した珠玉のアンソロジーです。文筆家たちが猫とどのように出会い、暮らし、別れを迎えたかが、豊かな愛情をこめてみずみずしく描かれています。</p>



<p>文筆家たちは、どうしてこんなに猫が好きなのかしら？集められたエッセイや漫画には、猫のしもべと化しているという描写も多く見られます。例えば、大佛次郎は、猫が大好き。生涯を通して500匹との猫と暮らした（！）なんて言う武勇伝もあるくらいです。でも大佛は、冬は猫が障子にあけた穴から寒い風が吹き込むので寒くて仕方がないと書いています。</p>



<p>大佛は、借家を出るときに、猫が自由を満喫しつくしてボロボロになったところをすべて修繕して出ていったそうです。猫を愛するがあまり、こうしたことをこなすのも嬉しくて、責任を全うするのでしょう。ママも、ゾーイやウーゴのための買い物が嬉しくて、ホームセンターへ行くときには足取りが軽くなってしまいます。ウンチを取るのだって楽しい、それを入れる袋を買うのも、人間用のごみ袋を買う時よりもずっと嬉しい。そう書くとちょっとヘンな人みたいですが（笑）、大佛もこんな気持ちだったのかもしれないなと思います。</p>



<p>金井美恵子は「猫と暮らす12の苦労」と題して、猫に布団を取られるので風邪をひくとか、旅行に行けないとか、8キロもあるけがをした猫を病院に運ばなければならないとか、段ボール箱を捨てられないとか、困っていることを説明します。12の苦労はどれも、みんなが来た道、行く道です。でも、最後は「しかし、それでも、トラーは何と言ってもかわいいのである」と締めています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1200" height="900" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0451-1200x900.jpg" alt="" class="wp-image-1644" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0451-1200x900.jpg 1200w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0451-640x480.jpg 640w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0451-768x576.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0451-1536x1152.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0451-2048x1536.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></figure>



<p>こうした「表現のプロ」の人たちの文章や絵は、ママなんかがとてもじゃないけれどまねできないほど（当たり前ですが）、鋭い観察と着眼をもって猫を見て、技術力をいかんなく発揮して作品に余すところなく表現しています。読んでいると、普段の猫の行動が、とても尊く、いさぎよく感じられます。きっと、こうした職業の人たちは、対象を自分と重ねてみたり第三者的に見たりと、自在な視点を持っているのでしょう。冷静さとあふれんばかりの猫愛が、見事にブレンドしています。</p>



<p>このことを、開高健は「詩人、小説家、音楽家で猫を愛する人が多いのは、猫の与えてくれる孤立の精妙さのためで、それによって現世で傷ついた自分の誇りや自負の、理想的な実現を、ふと読まされるからではないか」と言っています。猫と戯れていると、自分が受けた嫌な出来事やそれによって抱く悪い感情がどこかへ飛んで行ってしまう。それは、甘えん坊（でない猫もいますが）であるけれど媚びないという猫の性格が、「いざこざなんて、どうってことないよ」と言ってくれているように思えるからでしょう。</p>



<p>猫の持つ「孤独さ（孤立）」は、赤ちゃんの持つ無心さと通じるところがあると思います。猫が私たちに言ってくれる「どうってことないよ」という言葉は、人間の相談相手に言われるのとは全く違った意味を持っています。それは、文脈があっていっているわけではないところ。相談相手は、状況を聞いて、相手を知って、自分の経験からアドバイスをしますが、猫はどちらかというと「そんなこといいから、遊ぼうよ～。」と言っているようです。どんな無垢なところに打たれ、私たちは、「また頑張るか」と言って戦線復帰するのでしょう。</p>



<p>ちなみに、開高はこうも言っています「さて、荒涼とした私はしばらく猫とたわむれ、侮辱されたり媚びられたりするままになってから、傷つくことなく人間の孤立や反逆の無様のことを考え、（中略）わが小説の登場人物のところへ戻ってゆく。そして傷つくのである。」やっぱり、また傷つくのね（笑）。ゾーイとウーゴに慰めてもらいながら、ママも毎日頑張らないと。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="900" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0554-900x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1645" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0554-900x1200.jpg 900w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0554-480x640.jpg 480w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0554-768x1024.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0554-1152x1536.jpg 1152w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0554-1536x2048.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0554-scaled.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 900px) 100vw, 900px" /></figure>



<p>面白いのが、寺山修司。猫の辞典と題し、猫の定義をあげています。「猫・・・・・・ヒゲのある女の子」「猫・・・・・・謎解きしない名探偵」「猫・・・・・・財産のない快楽主義者」などなど。猫って、人間のことを本当によく見ていますよね。また、部屋の隅から何か（ごみとか以前なくしたボールとか）を見つけてきます。新しいものは、すぐに感づいて飛んでくる。でも、そのくせ別に謎解きなんかしたくない。その通りだと思います。また、プレゼントにおもちゃやベッドを買ってあげても、商品よりも段ボール箱の方が好きだろいうのは「猫あるある」ですよね。</p>



<p>鋭い観察眼と秀逸な表現の寺山。でも彼はここで終わりません。「猫・・・・・・この世で一番小さな月を二つ持っている」。ああ、なんて素敵なことば。猫の目は本当に美しいな、と、知っているくせに、読んだ瞬間もう一度記憶を呼び覚まされます。その時に感じるのは、草原の風でしょうか？明るい月夜の透明な空気でしょうか？それとも、碧い湖の底でしょうか？ママはここを読んだとき、猫を飼っていて本当に良かったと思いました。これからゾーイとウーゴの目を見るたび、感じる美しさに深みを与えてもらえる気がします。</p>



<p>極め付き。「猫・・・・・・このスパイは　よくなめる」。脱帽です。</p>



<p>絵を描くプロも、負けてはいません。漫画家のいがらしみきおは、代表作「ぼのぼの」が大人気ですよね。昔ママも大好きで、漫画やスクリーンセーバーを持っていました。のんびりした中にきりっと光る瞬間が走る、あの独特の世界観がたまりません。いがらしの作品は、「猫よ猫よ猫よ」と題して4コマ漫画が4品掲載されています。</p>



<p>「電気釜に乗るなって」と飼い主に注意された猫ちゃん。廊下を歩いていて、飼い主に「なんでこんなところにウンコ落ちてんだよ」とまたしても注意された猫ちゃん（いがらしはウンコネタが好きですよね）。どちらの作品も、その後に続く3コマは猫ちゃんだけが描かれているのですが、目の開き具合や向き、顔の向きが微妙に違って、じーっと見ていると、どこにも書かれていない猫ちゃんのセリフが浮かび上がってきます。</p>



<p>どんなセリフが見えてくるのかは、人によるのだと思いますが、感じたセリフを教えっこしても面白いと思います。他人がつけたセリフを聞いていると、感性が刺激されるかもしれませんね。「秘すれば花」と言いますが、猫ちゃんが表情だけで語っているだけに、何とも言えない面白さがにじみ出てくる、とても余韻のある作品です。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1200" height="900" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0436-1200x900.jpg" alt="" class="wp-image-1646" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0436-1200x900.jpg 1200w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0436-640x480.jpg 640w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0436-768x576.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0436-1536x1152.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0436-2048x1536.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></figure>



<p>小説家の小池真理子は、猫の素晴らしさは宇宙の深淵と同じで言葉で語りつくせるものではないと言っています。また、猫が死んで悲しいのは、「どうして猫はかわいいか」「猫は自分に何を与えてくれる（た）のか」という問いに十分な答えを見いだせないままお別れになってしまうからということもあると、ママは思います（<a href="https://koneko-harappa.net/2022/02/12/nekozoku-no-yobanashi/" title="三千世界の猫たちに感謝～「ネコ族の夜咄」の紹介">「三千世界の猫たちに感謝～『ネコ族の夜咄』」</a>の記事を読んでね！）。</p>



<p>この問いに対しては、今回紹介した「作家と猫」の本で開高健が言っている通り、「その純真無垢なところが、人間の現世の傷をいやしてくれるから」という一つの答えが与えられたと思います。そこに気づいているからこそ、文筆家たちは出会いや別れの様子を綴ったり（尾辻克彦や三谷幸喜など）、迷いネコの広告を作ったり（内田 百閒）、猫の純真さと人間の感情を比べて反省文を書いたり（幸田文など）と、日常の中の光を拾い集める作業をしているのではないかと思います。ここに並べて書くには大変おこがましいけれど、ママも、ゾーイとウーゴのことを綴っていく中で、美しい思い出を忘れないように集めたり、忘れていた思い出を探してとどめたりしているのは、「日常の無心な経験が永遠になる」と信じているからです。</p>



<p>ちょっと分厚い本だけれど、読んでいるとゾーイとウーゴがどれだけかけがえがない存在なのかが実感できます。その時の気分で拾い読みするだけでも、心が癒され、戦線復帰できます。いろいろな文筆家の作品を一度に読みたい人にもおススメの本です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">書籍情報</h3>



<p>作家と猫　平凡社　2021年</p>


<p><a rel="noopener" href="https://www.amazon.co.jp/%E4%BD%9C%E5%AE%B6%E3%81%A8%E7%8C%AB-%E5%B9%B3%E5%87%A1%E7%A4%BE/dp/4582747116?crid=37X62JQYOM6P0&amp;keywords=%E4%BD%9C%E5%AE%B6%E3%81%A8%E7%8C%AB&amp;qid=1646898090&amp;sprefix=%E4%BD%9C%E5%AE%B6%E3%81%A8%E7%8C%AB%2Caps%2C210&amp;sr=8-1&amp;linkCode=li2&amp;tag=konekoharappa-22&amp;linkId=cb300501605c411e6b6c4cd9cc69ab9d&amp;language=ja_JP&amp;ref_=as_li_ss_il" target="_blank"><img decoding="async" border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&amp;ASIN=4582747116&amp;Format=_SL160_&amp;ID=AsinImage&amp;MarketPlace=JP&amp;ServiceVersion=20070822&amp;WS=1&amp;tag=konekoharappa-22&amp;language=ja_JP"></a><img loading="lazy" decoding="async" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=konekoharappa-22&amp;language=ja_JP&amp;l=li2&amp;o=9&amp;a=4582747116" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;"></p>
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		<title>猫の絵本特集③～小林敏也（宮澤賢治の童話）</title>
		<link>https://koneko-harappa.net/2022/03/07/neko-no-ehon-tokushuu-3-kobayashi-toshiya-miyazawa-kenji/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ママ]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 07 Mar 2022 10:30:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[絵本・漫画・写真集]]></category>
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					<description><![CDATA[こんにちは、ママです。今回は、宮澤賢治の「猫の童話三部作」の紹介です。「猫の童話三部作」と一般に言われているかはわかりませんが、「どんぐりと山猫」、「注文の多い料理店」、「猫の事務所」という、猫が主人公の童話を紹介します [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>こんにちは、ママです。今回は、宮澤賢治の「猫の童話三部作」の紹介です。「猫の童話三部作」と一般に言われているかはわかりませんが、「どんぐりと山猫」、「注文の多い料理店」、「猫の事務所」という、猫が主人公の童話を紹介します。ママの手元にある本は、好学社が出版している「画本　宮澤賢治」というシリーズで、どれも絵は小林敏也さんが手がけています。</p>



<p>宮澤賢治は、言わずと知れた明治生まれの童話作家、詩人です。小学校の国語の教科書で「やまなし」や「雪渡り」を読んだこともある人も多いのではないでしょうか。当たり前のはずのことが全くさかさまから描かれている「注文の多い料理店」、賢治の朴訥とした人柄がしのばれる「雨ニモマケズ」の作品に親しんだ人もいるかもしれません。</p>



<p>ママも、「雪渡り」や「銀河鉄道の夜」、「狼森と笊森、盗森」、「セロ弾きのゴーシュ」が大好きでした。また、「グスコーブドリの伝記」を読んで、その耳慣れない名前の響きに魅了され、「イーハトーヴ」という賢治の作った「理想郷」とはどんなところかしら、と想像を膨らませたものです。</p>



<p>小林敏也さんの絵は、そんな賢治の世界観を豊かに描き出しています。明治・大正時代に描かれたストーリーを彷彿とさせるレトロ感や（賢治自身は、時代や場所を超越した、普遍的な世界観を作りたかったのですが）登場人物の朴訥さが、本当に多様な絵画技法で描かれていて、同じ人が描いたとは思えないほどのテイストの違いが楽しめます。本文のフォントも独特で、まるで版画のよう。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1200" height="900" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1032-1200x900.jpg" alt="" class="wp-image-1625" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1032-1200x900.jpg 1200w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1032-640x480.jpg 640w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1032-768x576.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1032-1536x1152.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1032-2048x1536.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></figure>



<p>また、この三冊、同じサイズでほぼ同じ厚みの本なのに、なぜかそれ以上に違う感じがします。やっぱり別人が絵を描いているのかしら？いえいえ、そうではなく、実は、紙も、作品で使い分けているのだそうです。確かに、表面のテクスチャーが全く違います。こんな風に細部までとっても丁寧に作りこまれた画本で、ぜひ手元に置いておいて、時々読み返したいと思いました。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc1">どんぐりと山猫</span></h3>



<p>早速、「どんぐりと山猫」の紹介です。主人公の一郎は、おかしなはがきを受け取ります。「あなたは、ごきげんよろしほで、けつこです。あした、めんどなさいばんしますから、おいでんなさい。とびどぐもたないでください。山猫」初めてこの作品を読んだとき、ママはとってもワクワクしました。だって、山猫からのハガキなんて、そうそうもらえるもんじゃない。最近の子は、もしかしたら年賀状もLINEやインスタグラムでやっていたりして。郵便離れが進んでいるからピンと来ないところもあるかもしれませんね。でも、山猫の招待状、欲しくないですか？</p>



<p>翌日、一郎は招待を受けて山へ向かいます。途中で出会う木の葉や栗の実、リスの毛が、細かいひっかき傷のような繊細な線で描かれています。そして、草原へ出ると、待っていたのは鞭をもった男の人。同じく繊細な線で描かれた草がそよそよとそよぐ中で、シンとして立っています。馬車別当と名乗ったその男の人は、山猫の代わりに一郎を迎えに来たのでした。</p>



<p>山猫がやってくるのを待ちながら、馬車別当ははがきのでき具合を一郎に聞きます。「あの文章は、ずいぶん下手だべ。」一郎は答えます。「さあ、なかなか、ぶんしょうがうまいようでしたよ」馬車別当は耳のあたりまで真っ赤になり、喜びます。</p>



<p>一郎はさらに喜ばせようとして、「五年生だってあのくらいには書けないでしょう。」と続けます。すると馬車別当、急にシュンとして、「五年生というのは、尋常五年生だべ。」と意気消沈。一郎はあわてて「大学の五年生ですよ。」ととりなします。馬車別当はまた喜んで、あのはがきは自分が描いたのだと言います。褒めてほしかったんですね。大人になっても、褒めてもらうのって、大切です。</p>



<p>「めんどなさいばん」とは、だれが一番えらいのか、どんぐりたちの争いに決着をつけることでした。大きいの、丸いの、頭のとがったの、どれが偉いのか、ママにもさっぱりわかりません。それに、「大きいと言ったら自分の方が大きいじゃないか」、と収拾がつきません。</p>



<p>すると山猫、「やかましい。ここをなんとこころえる。しずまれ、しずまれ。」と一喝します。ここの描き方は、この作品の山場でしょう。小林さんのこの作品への愛と賢治への敬意が伝わってきます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="900" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1047-900x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1626" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1047-900x1200.jpg 900w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1047-480x640.jpg 480w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1047-768x1024.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1047-1152x1536.jpg 1152w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1047-1536x2048.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1047-scaled.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 900px) 100vw, 900px" /></figure>



<p>どんぐりたちを納得させられず困った山猫は、一郎に助けを求めます。一郎は、自分が学校の先生から言われていることを思い出しながら、全く逆説的な答えを出します。これは、賢治から染み出てくる優しさがほとばしる場面。「えらい」って、何だろう？簡単なことばだけれど、なかなか説明できない。鋭い問いを突き付けます。</p>



<p>裁判を終えることができた山猫は喜んで、一郎に名誉判事となるよう頼みます。快諾した一郎はその後も呼ばれることを心待ちにしますが、それっきり。一回きりの経験だからこそ、光る思い出になるのでしょう。表紙にもなっている、草原の中を馬車別当が立ち尽くしている情景が、一郎の中で「永遠」となります。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc2">注文の多い料理店</span></h3>



<p>宮澤賢治の代表作と言ってもいいほど有名な作品ですね。山の中にポツンとある「西洋料理店　山猫軒」が舞台です。おなかをすかせた二人の若い紳士が山猫軒に入り、いろいろな注文を受けます。寒い外から温かい屋内に入るときのおもてなしだと思って喜んで言うとおりにしていたら、実は誰か（山猫軒の主）が自分たちを料理する下ごしらえをするための注文だったのか、というお話です。これも逆説の一つ。でも、あまり多くの人が思いつかない視点で、不思議な世界観を醸し出していますよね。</p>



<p>若い紳士たちが連れている猟犬は、とても仕事が出来そう。つまり、鋭い本能を持ち合わせて、狩りが上手そう。こんな犬に追いつかれたら、どんな動物もひとたまりもありません。猟犬の無表情さがより一層の無常感を誘います。</p>



<p>猟がうまくいかずおなかをすかせた二人が入った山猫軒。モダンで素敵なデザインのドアに「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません。」と書かれています。二人は喜んで、食事をとるために中に入ります。次々とドアを通っていく二人。奥に入るごとに、いろいろな色や形のドアがあり、ドアには必ず文字が書いてあります。「ことに肥ったお方や若いお方は、大歓迎いたします」「注文は随分多いでしょうがどうか一々こらえてください」</p>



<p>ドアは、廊下のずっと先にあるものが描かれていたり、鏡文字になっていたりと、ドアの向こうへの興味を掻き立てられます。ドアを閉めて振り返ると裏側にまた文字が書いてあります。ここを超えるとどうなるんだろう？次はなんだろう？ドアのデザインの不思議さも相まって、このレストランはどうも怪しいぞ、ということもすっかり意識から抜けてしまいます。</p>



<p>愛くるしい猫から自由奔放な猫、そして、以前<a href="https://koneko-harappa.net/2022/02/05/neko-no-sekaishi/" title="「猫ってどんな子？～『猫の世界史』の紹介」">「猫ってどんな子？～『猫の世界史』の紹介」</a>の記事に書いたような、ステレオタイプとして語られる「気味悪い猫」まで様々あるけれど、このお話に出てくる山猫は、きっと「気味悪い猫」がモチーフになっているのだと思います。でも、賢治の持つ朴訥ささながら、この山猫も一つ一つの注文（レシピ）を忠実にこなしてもらうために、まじめにドアを作って文字を書いていく朴訥さがあって、やっていることは極悪だけれどなんだか憎めません。</p>



<p>本文にも工夫があります。ストーリーは明朝体で書かれているけれど、ドアに書いてある文字はゴシック体で書かれているのです。伝えたいことを読みやすく伝えることができ、カジュアルさや親近感を出すのに適しているゴシック体は、山猫軒の中の他の情報への認識を薄めさせる効果があるのかもしれません。</p>



<p>また、1ページに入れる行数も、ストーリーが緊迫してくると多くしたりして、読んでいるうちに嫌でもテンポアップしなければならない気分になってきて、「どうしよう、どうしよう」と慌ててしまいます。子どものころはこのお話を挿絵の入った文字主体の本で読んだけれど、その時とは受ける印象がとても違います。この絵本の持つ力って、本当にすごいです。</p>



<p>子どものころに何度も読んで知っているストーリーではあるけれど、小林さんが手がけたこの画本だからこそ、ストーリーが表す感情を一つ一つ強烈に感じることができました。ぜひ、手に取ってみて。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc3">猫の事務所</span></h3>



<p>このお話は、猫の歴史と地理を調べることが仕事の「猫の第六事務所」を舞台に繰り広げられる「職場いじめ」と勧善懲悪のお話です。「職場いじめ」と聞くとドキッとしますよね。童話なのに、そんなブラックなお話なのかしら？でも、このお話の中でのいじめは読んでいて辛くなります。</p>



<p>みんながなりたい「猫の第六事務所」の書記、その中で選ばれた4人は、白猫、虎猫、三毛猫、かま猫でした。かま猫とは、夜は温かいかまどの中で寝るので体がすすけている猫。汚いので、ほかの猫には嫌われています。</p>



<p>ぜいたく猫のお客さんが、氷河鼠を食べにベーリング地方へ行きたくて、情報を仕入れにきました。事務長は書記に次々に情報を出させます。氷河鼠の産地、ベーリング地方の旅行の注意点、ベーリング地方の有力者について・・・。とっても便利な事務所ですね。ママは、ここで働かせてもらって猫のことをもっとよく知りたいです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="821" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1044-1-821x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1628" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1044-1-821x1200.jpg 821w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1044-1-438x640.jpg 438w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1044-1-768x1122.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1044-1-1051x1536.jpg 1051w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1044-1-1402x2048.jpg 1402w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1044-1-scaled.jpg 1752w" sizes="auto, (max-width: 821px) 100vw, 821px" /></figure>



<p>ちなみに、ベーリング地方の有力者の名前はトバスキーとゲンゾスキー。これは、岩手県陸前高田市出身の博物学者鳥羽源蔵先生のお名前から取っています。賢治は、「イギリス海岸」と呼んでいた花巻市の北上川でクルミの化石を拾いました。賢治は、友人を通じて鳥羽先生とつながり、化石の鑑定を相談し、「イギリス海岸」に案内もしました。クルミや「イギリス海岸」のモデルは、「銀河鉄道の夜」にも出てきます。</p>



<p>さて、かま猫は、みんなにいい人（猫）であろうとしますが、周りの悪意に翻弄され、辛い日々を送っています。周りは、自分の持つ悪意に気づいてすらいないかもしれません。そんな様子が、小林さんが描く「キョトンとした顔の猫」や「どこを見るでもない、ただ意地悪そうな表情の猫」として表現されています。かま猫は、みんなの悪意を感じて、ついには泣き出してしまいます。</p>



<p>賢治の「朴訥さ」は、「上手でなくてもいい、みんなで力を合わせてことを成し遂げよう」というところにあると思います。持つものもいれば持たざる者もいる。力がなくても知恵がある人もいるし、その逆もまたしかり。お互いを尊重して、持つものを合わせて頑張ろう、ということなのだと思います。だから賢治ならば、かまどの中で寝ているからと言ってかま猫を汚いと思わないし、かま猫のありのままを見ようとしているのだと思います。</p>



<p>でも、世の中には賢治のように思わない人もいるし、そういう人とも共存していかなければならない。そのために理不尽な経験もすると思うけれど、最後まで読むと、「天は必ず見ている」ということをこのお話は伝えようとしているのだと思いました。でも、「ぼくは『半分』獅子に同感です」って、なぜ半分なのかしら？</p>



<p>この本の小林さんの絵は、「どんぐりと山猫」や「注文の多い料理店」と違って、鉛筆画のタッチで描かれています。それにモダンな感じ。やっぱり、現代にも通じる問題点を扱っているからでしょうか。でも、同じ人が描いたとはとても思えません。小林さんの創造性に脱帽です。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><span id="toc4">書籍情報</span></h3>



<p>画本　宮澤賢治　どんぐりと山猫　宮澤賢治作　小林敏也画　好学社　2014年</p>



<p>画本　宮澤賢治　注文の多い料理店　宮澤賢治作　小林敏也画　好学社　2013年</p>



<p>画本　宮澤賢治　猫の事務所　宮澤賢治作　小林敏也画　好学社　2017年</p>


<p><a rel="noopener" href="https://www.amazon.co.jp/%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%90%E3%82%8A%E3%81%A8%E5%B1%B1%E7%8C%AB-%E7%94%BB%E6%9C%AC-%E5%AE%AE%E6%BE%A4%E8%B3%A2%E6%B2%BB/dp/4769023154?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&#038;crid=M4ELTN7AVXDL&#038;keywords=%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%90%E3%82%8A%E3%81%A8%E5%B1%B1%E7%8C%AB&#038;qid=1646643362&#038;sprefix=%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%90%E3%82%8A%E3%81%A8%E5%B1%B1%E7%8C%AB%2Caps%2C196&#038;sr=8-9&#038;linkCode=li2&#038;tag=konekoharappa-22&#038;linkId=aacda67ef449cb9661dc0df6edad86d7&#038;language=ja_JP&#038;ref_=as_li_ss_il" target="_blank"><img decoding="async" border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&#038;ASIN=4769023154&#038;Format=_SL160_&#038;ID=AsinImage&#038;MarketPlace=JP&#038;ServiceVersion=20070822&#038;WS=1&#038;tag=konekoharappa-22&#038;language=ja_JP" ></a><img loading="lazy" decoding="async" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=konekoharappa-22&#038;language=ja_JP&#038;l=li2&#038;o=9&#038;a=4769023154" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /><a rel="noopener" href="https://www.amazon.co.jp/%E6%B3%A8%E6%96%87%E3%81%AE%E5%A4%9A%E3%81%84%E6%96%99%E7%90%86%E5%BA%97-%E7%94%BB%E6%9C%AC%E5%AE%AE%E6%BE%A4%E8%B3%A2%E6%B2%BB-%E5%AE%AE%E6%BE%A4-%E8%B3%A2%E6%B2%BB/dp/4769023057?qid=1646643583&#038;s=books&#038;sr=1-5&#038;text=%E5%B0%8F%E6%9E%97%E6%95%8F%E4%B9%9F&#038;linkCode=li2&#038;tag=konekoharappa-22&#038;linkId=6f2885f8f69052e20d26b300c73bc233&#038;language=ja_JP&#038;ref_=as_li_ss_il" target="_blank"><img decoding="async" border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&#038;ASIN=4769023057&#038;Format=_SL160_&#038;ID=AsinImage&#038;MarketPlace=JP&#038;ServiceVersion=20070822&#038;WS=1&#038;tag=konekoharappa-22&#038;language=ja_JP" ></a><img loading="lazy" decoding="async" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=konekoharappa-22&#038;language=ja_JP&#038;l=li2&#038;o=9&#038;a=4769023057" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /><a rel="noopener" href="https://www.amazon.co.jp/%E7%8C%AB%E3%81%AE%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%89%80-%E7%94%BB%E6%9C%AC-%E5%AE%AE%E6%BE%A4%E8%B3%A2%E6%B2%BB-%E5%AE%AE%E6%BE%A4-%E8%B3%A2%E6%B2%BB/dp/4769023332?qid=1646643583&#038;s=books&#038;sr=1-10&#038;text=%E5%B0%8F%E6%9E%97%E6%95%8F%E4%B9%9F&#038;linkCode=li2&#038;tag=konekoharappa-22&#038;linkId=4e6546de228784545e7124191e053f36&#038;language=ja_JP&#038;ref_=as_li_ss_il" target="_blank"><img decoding="async" border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&#038;ASIN=4769023332&#038;Format=_SL160_&#038;ID=AsinImage&#038;MarketPlace=JP&#038;ServiceVersion=20070822&#038;WS=1&#038;tag=konekoharappa-22&#038;language=ja_JP" ></a><img loading="lazy" decoding="async" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=konekoharappa-22&#038;language=ja_JP&#038;l=li2&#038;o=9&#038;a=4769023332" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /></p>
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		<title>ボロボロの企業戦士と子猫の物語～「ネコナデ」の紹介</title>
		<link>https://koneko-harappa.net/2022/03/02/neko-nade/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ママ]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 02 Mar 2022 10:30:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画・ドラマ]]></category>
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					<description><![CDATA[こんにちは、ママです。今回は、映画「ネコナデ」の紹介です。主演の大杉漣さんは、言わずと知れた、名俳優。北野武監督の作品での演技はあまりに有名なほか、コミカルな演技でも何でもできる、カメレオン俳優さんでしたね。大杉さんの早 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>こんにちは、ママです。今回は、映画「ネコナデ」の紹介です。主演の大杉漣さんは、言わずと知れた、名俳優。北野武監督の作品での演技はあまりに有名なほか、コミカルな演技でも何でもできる、カメレオン俳優さんでしたね。大杉さんの早すぎる死を悼む声はとても多く、ママももっと多くの作品で、もっといろいろな顔を見せていただきたかったです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1200" height="877" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2707-1200x877.jpg" alt="" class="wp-image-1614" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2707-1200x877.jpg 1200w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2707-640x468.jpg 640w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2707-768x561.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2707-1536x1122.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2707-2048x1497.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></figure>



<p>ところで「ネコナデ」。大杉さんの作品にしては珍しい部類の映画ではないでしょうか。大杉さん演じる人事部長は、その名も鬼塚太郎。名は体を表すと言いますが、その仕事に対する姿勢は厳格そのもの。社長から5か年のリストラ計画を任され、社員をズバッズバッと解雇していきます。もう少しで計画も完了というところです。</p>



<p>リストラ面談をした社員に、退職セットを渡します。「そんなもので僕のすべてが評価できるって言いきれるんですか？！」と怒る社員にただ一言、「できるけど」。納得できない社員に弁護士や労働基準局を紹介しようとします。きっと、訴えられても怖くないくらい、準備をしているのでしょう。</p>



<p>家路につく途中で、公園で一息つく鬼塚。人の一生を左右するこの仕事、簡単なわけがありません。一人で自分を見つめる時間が必要なのでしょう。ふと目をやると、茂みに隠れていた猫と戯れるカップルが目に入ります。ほっとけばいいのに、カップルに近寄り、「飼えないならちょっかいかけるんじゃない！」、と怒り出します。いい加減に出来ない性格が、仕事でもこういうところでもストレスを与えるんでしょう。</p>



<p>カップルの男性に「責任もって飼えます」と反撃されます。「あなたも一匹くらい飼ったらどうですか」、と捨て台詞を吐いて、カップルは、子猫を一匹抱きかかえて立ち去ります。鬼塚も逡巡しますが、そのまま立ち去ります。茂みの陰の箱の中には、あと三匹残っている。どうなっちゃうんだろう？</p>



<p>家での食事中、まだ小さい娘が「お願い」と切り出します。「猫を飼い・・・」と聞いた途端、鬼塚は「責任が持てるのか」、とまくし立てます。でも、聞いてあげて。娘さん、もっと何か言いたそうですよ。結局、娘がほしかったのは、「猫を飼うゲーム」でした。</p>



<p>ほらほら、先走っちゃうから。話は最後まで聞きましょう。ゲームなら、と許可が出ました。猫を飼うゲームって、昔はやった「たまごっち」みたいなものかしら？ママはそちらも気になります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="802" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2375-802x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1616" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2375-802x1200.jpg 802w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2375-428x640.jpg 428w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2375-768x1149.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2375-1026x1536.jpg 1026w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2375-1369x2048.jpg 1369w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2375-scaled.jpg 1711w" sizes="auto, (max-width: 802px) 100vw, 802px" /></figure>



<p>時は折しも第二新卒の入社時期。新人研修が二週間続きます。早速鬼塚は、第二新卒を「バツイチ」と呼び（ひどいですね～）、雇用の目的を話します。いわく、第二新卒は新卒のように「身の丈に合わない夢」をもっていない、そういうところを買っているんだそう。なるほど。まあ、そういう面もあるかもしれませんが、あまり新入社員をいじめて会社が嫌になっちゃわないように。</p>



<p>ある日、鬼塚はいつものように公園で一息。この前の茂みに猫はいるかな？いない、と思った瞬間、かわいい鳴き声が。茶色と白の耳折れ猫でした。ムクムクで、かわいい♡あ、つい抱っこしちゃった。そうだよね～、かわいいもんね～。でも、「飼えないのなら、あまり構いすぎてはいかん」、という以前の言葉が、今度は自分に向かいます。責任をもって飼えるのでしょうか？とうとう家に連れて帰ってしまいました。</p>



<p>家では、早速娘が買ってもらった「猫を飼うゲーム」をやっています。へぇ～、テレビに写して、部屋のどこからでも見れるようになってるんだ。おなかがすいたサインでごはんをあげるのは、「たまごっち」と一緒。ふと見ると、部屋に隠したはずの猫が廊下に出てきてしまっています。ドキーン！！でも、家族に打ち明けるチャンスだよ。娘さんも、きっと喜んでくれるよ。</p>



<p>鬼塚は、「ほどほどにしとけよ」と声をかけ、トイレに猫を抱いて入り、やっぱり元の場所に戻そうと決めます。でも、カワイイ。猫を抱きしめ、悩みます。</p>



<p>結局、新人研修用の寮として借り上げたアパートの空いていた部屋に連れて行き、そこで飼うことにしました。暗がりで猫にごはんをあげ、子猫「トラ」の成長について調べる鬼塚。そういうのって、楽しい時だよね。本当にひとりでやっちゃっていいの？家族、喜ぶんじゃない？</p>



<p>ひょんなことからトラがいなくなり、憔悴する鬼塚、携帯には猫のストラップ。あきらめようとしていた矢先、トラを見つけました。よかった～。ヘナヘナと座り込み、トラを抱きしめます。お風呂に入れ、「は～いきれいになった～」。なんか、仕事の時とずいぶん声が違うなあ（笑）。この一連のシーンは、猫が出てくる映画の「お約束」ですね。</p>



<p>自社商品の見守りカメラを猫のために使ったり、娘から一匹だと「さみしいメーター」がどんどん上がって早く死んじゃう（ゲームで）と聞いて、トラのためにもう一匹猫を飼おうとしたり、仕事の傍ら、トラのために奔走します。でも、部屋に置きっぱなしでもう一匹飼うって、そもそもお世話のしかたが違うんだよ～。ちゃんと自分でかわいがってあげないと。</p>



<p>ゾーイが赤ちゃんだった頃、ママはお仕事で外出が多く、さみしい思いをさせてしまった時期がありました。あるとき、ゾーイがパパとママのベッドの上にお座りしていました。そばに座って「ここにおいで」と隣をポンポンとたたいたら、ゾーイが「いいの？」というような顔をして、そばに来たことがありました。しばらく頭やあごを撫でてあげて、ゾーイがゴロゴロと喉を鳴らすのを聞いていたら、こんなに小さい子に我慢させて、悪いママだなあ、と申し訳ない気持ちになりました。</p>



<p>この映画のトラちゃんも、暗いお部屋で一人で頑張っている子。見守りカメラを通して見える孤独に遊ぶ姿がその時のゾーイと重なって、切なくなりました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="900" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2765-900x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1615" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2765-900x1200.jpg 900w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2765-480x640.jpg 480w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2765-768x1024.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2765-1152x1536.jpg 1152w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2765-1536x2048.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2765-scaled.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 900px) 100vw, 900px" /></figure>



<p>新人研修とリストラ計画、そしてトラが、三本の糸のように絡み合いながら、映画は進んでいきます。鬼塚は、本当は「普通の人」。眉一つ動かさずにリストラできる人でもなければ、平気で新人いじめをしているわけでもありません。温情で、会社都合の退職にしてあげたこともあります。でも、これまで「仕事」として厳格に割り切ってきたことが、トラが現れたことで、バランスを崩し始めます。</p>



<p>昨今の日本は、あまりいい風は吹いていないように感じます。企業に勤めている人は、もしかしたら鬼塚と同じように無理を強いられているのかもしれません。そんな中で自分を心豊かに保つことを、どのようにしているんだろう？鬼塚のように、ボロボロになっていくしかないのでしょうか。帰り道の公園で一息つくのを習慣にできていたり（これさえも難しい人もいると思います）、トラと出会えたりした鬼塚は、むしろ幸せな方なのかもしれません。</p>



<p>忙しい仕事の傍らで常に自分を保ち、自分にとって何がいい選択なのかを見極めるって、本当に難しいと思います。そしてそういう「企業戦士」たちに今の日本を支えてもらっていることを考えると、感謝しなければいけないな、と、心から思います。鬼塚は、トラを通して自分を見つめ、ある大きな決断をします。</p>



<p>借りていた部屋を引き払い、家に猫を連れて帰る鬼塚。家の前でトラをキャリーケースから出し、抱っこして家に入ります。それは、きっと、鬼塚の決意の表れ。家族に何と言うのでしょうか。</p>



<p>ちなみに、大杉さん、撮影終了後にトラちゃんを本当に引き取ったとか。きっと映画のようにいい相棒だったのでしょう。</p>



<h3 class="wp-block-heading">映画情報</h3>



<p>ネコナデ　大森美香監督　AMGエンタテインメント　2008年</p>


<a rel="noopener" href="https://amzn.to/3pu72jh" title="https://amzn.to/3pu72jh" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://s.wordpress.com/mshots/v1/https%3A%2F%2Famzn.to%2F3pu72jh?w=160&#038;h=90" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="160" height="90" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">https://amzn.to/3pu72jh</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet"></div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://amzn.to/3pu72jh" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">amzn.to</div></div></div></div></a>


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]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>猫には秘密の世界がある？～「密着！　ネコの一週間」の紹介</title>
		<link>https://koneko-harappa.net/2022/03/01/micchaku-neko-no-isshuukan/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ママ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 01 Mar 2022 07:03:51 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画・ドラマ]]></category>
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					<description><![CDATA[「どうして猫が好きかって？それは、自由でこびないのにかわいいところでしょうか。」 「一緒に遊べるし、触ると気持ちいい。ふわふわしてるんだ。」 「この子が出かけるとさびしいですが、無事に帰ってくるとホッとします。」 「抱っ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>「どうして猫が好きかって？それは、自由でこびないのにかわいいところでしょうか。」</p>



<p>「一緒に遊べるし、触ると気持ちいい。ふわふわしてるんだ。」</p>



<p>「この子が出かけるとさびしいですが、無事に帰ってくるとホッとします。」</p>



<p>「抱っこしているととても落ち着くの。ほら、なで心地、よさそうでしょ？」</p>



<p>こんにちは、ママです。猫って、目が真ん丸で、毛むくじゃらで、手がクリームパンみたいで、おひげの付け根がぷくっとしていて、愛くるしいことこの上ないと思います。でも、自分の意思はちゃんと持っていて、抱っこは苦手とか、今は一人でいたいとか、今この瞬間にナデナデしてとか、そういうナデ方じゃないとか、愛くるしいくせに注文が多いですよね。でも、そんなところは、ママは猫愛がマックスになって身悶えてしまうところです。</p>



<p>冒頭の発言をした4人の猫飼いさんたちも、きっと、そんな猫ちゃんたちに翻弄されている人たちなのではないかと思います。というわけで、今回は、ドキュメンタリー「密着！ネコの一週間」の紹介です。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1200" height="900" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2710-1200x900.jpg" alt="" class="wp-image-1600" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2710-1200x900.jpg 1200w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2710-640x480.jpg 640w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2710-768x576.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2710-1536x1152.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2710-2048x1536.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></figure>



<p>これは、イギリスのBBC放送が制作した、猫の行動学に関する科学番組です。猫には二重生活があるとか秘密の世界があるとかということがよく言われますが、「本当に秘密の世界があるのか」、「猫はそこで何をしているのか」を、技術を駆使して明らかにしてみよう、という壮大なテーマの研究プロジェクトをまとめたものです。科学番組と言っても堅苦しいものではなく、研究ってこんなにワクワクして楽しいものなんだ、ということが伝わってきます。</p>



<p>このプロジェクトでは、生物学者、生命学者からなる研究チームが、一週間にわたり、50匹の猫に24時間密着しました。サンプルとして選ばれたのは、サリー州シャムリー・グリーンという村に住む、年齢や大きさ、種類がバラバラの50匹の猫。平均年齢は15歳、平均体重4キロの猫たちが集められました。この村は、イギリスの中でも、飼い猫の多い地域なのだそうです。</p>



<p>選ばれた猫を見ると、なかなかどうして、堂々たる風格の子が多いです。15歳と言ったらお年寄りだけれど、まだまだ元気いっぱいだし、体つきを見ても、平均体重4キロには見えません。外猫なので、体が鍛えられているのでしょうか。</p>



<p>選ばれた猫たちには、小型カメラとGPSのついた首輪をつけて普段通りに生活をしてもらいます。首輪をつけてもちゃんとごはんが食べられるか、どこかに引っかかったら簡単に外れるかなど、首輪の「安全確認」をして、猫ちゃんたちに着けていきます。飼い主さんたちにも、生活リズムを変えたり、猫用ドアを作ったり、外に出さなかったりと特別なことはしないようにという注意があります。</p>



<p>GPSによって計測された猫の移動時間や移動速度、経路を、地図上に落としていきます。脇目も振らずにまっすぐ歩いている猫は、地図上の線も直線、フラフラとあっちのにおいをかぎ、こっちのにおいをかぎながら歩いている子は、ガタガタの線。かなりの精度です。線を見ただけで、ママは胸キュンです♡みんな、みんな用事がたくさんあって、忙しくしているんだね。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="900" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2694-900x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1602" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2694-900x1200.jpg 900w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2694-480x640.jpg 480w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2694-768x1024.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2694-1152x1536.jpg 1152w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2694-1536x2048.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2694-scaled.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 900px) 100vw, 900px" /></figure>



<p>猫の生活スタイルは、人間と暮らすことで次第に変化しつつあると言われています。でも、外でどのように過ごしているのか、詳しくは分かっていません。同じエリアの中で猫たちはどのように共存しているのでしょうか。また、ペットとして飼われている猫には、動物としての本能が残っているのでしょうか。</p>



<p>ワクワクしますね！我が家のゾーイとウーゴは完全室内飼いなので、この猫ちゃんたちに代わりにやってもらっている気分です。借りた建物の入り口には、“CAT HQ（ヘッドクオーター）”との大きな張り紙。カッコイイ。この研究への誇りが垣間見えます。</p>



<p>建物には大きな機械が運び込まれ、いろいろな形のグラフが画面に浮き上がります。何を表しているんだろう？また、衛星写真の地図にデータを落としていって、猫ちゃんたちの足取りを可視化します。歩いた速度もわかります。猫ちゃんたちの情報もインプットし、足取りが何ていう名前のどんな子のものかがわかるようになっています。</p>



<p>ブルータスは家のそばを歩き回っています。モリーは近くの森へ。ジンジャーは近所の家へ。</p>



<p>雄猫スーティーは広い範囲を歩き回っています。その広さ3万平方メートル、なんとサッカーコート4面分も歩いているとのこと。人間でいうと、どのくらいの広さなんだろう？</p>



<p>調査の結果、平均行動範囲は、オスは家から100m、メスはその半分だったそうです。他にも、住宅地の猫よりも郊外の猫の方が長距離移動だったり、行動パターンも遠くへ行って帰ってくる、近くを歩き回っている、何度も外に出るなど、いろいろあったそうです。</p>



<p>研究グループによれば、これは、縄張りの存在を確認しながら決めているのではないかということ。ということで、次は縄張りについてカメラの情報の解析をしました。このカメラは、猫の目線で撮影し、リアルタイムで確認できるスグレモノ。でも、ちょっと大きくて、動きづらそう。猫ちゃんたち、ちょっと我慢してね。</p>



<p>カメラの映像は、ママの想像を超えていました。そっか～、そう見えているのか～。地面が近いんだね。飼い主さんを見上げているのが、カワイイ。ゾーイとウーゴも、こんな風にパパとママを見上げてくれているのかしら？人間って、とっても大きく、そびえたつように見えているんだね。パパもママも二人の頭の上に手を近づけないようにいつも気を付けているけれど、これはなるほど、気を付けなくちゃいけないな、と思いました。きっと、大きな隕石が降ってきているように感じているんだな。いい気付きを与えてくれて、ありがとう。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1200" height="900" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2598-1200x900.jpg" alt="" class="wp-image-1601" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2598-1200x900.jpg 1200w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2598-640x480.jpg 640w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2598-768x576.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2598-1536x1152.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/03/DSC_2598-2048x1536.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></figure>



<p>ジンジャーは、飼い主さんによると、お隣に行って鶏を脅かしたり昼寝しているくらいじゃないかと思されているようです。足も濡れてないし、夜は出歩いていないのでは？雨や雪、寒いところが好きではないし、夏には庭で日向ぼっこしているジンジャー、縄張りなんてないのでは？</p>



<p>しっかりとした足取り（直線）で近所の家の庭に向かっているジンジャー。裏庭を歩き回り、広場を抜け、12分後に目的地到着。そこには別の猫が。</p>



<p>「ウ～ニャ～」「シ～ッ」、威嚇の音。でも、それだけ。どうやら、相手が向かってきたので、距離を取ろうとして走り出したようです。一般に猫は、実際に戦闘に入ることはめったにないと言います。生き延びられるよう、けがのリスクを回避しているんです。昔、野生だった時代からそうしているんだと思います。でも、狭い村、研究に参加しただけでも50匹はいる猫・・・、縄張りって、重ならないのかしら？重なったら、どうなるの？どうして、戦闘しないまま共存できているの？</p>



<p>誰がどこまで縄張りとするのか、縄張りと「スリスリ」の意外な関係、ゾーイとウーゴのように連れ立って行動する猫の関係性など、GPSとカメラのデータは、人間が知らなかったいろいろな猫の行動を明らかにします。データに対する論理的な、でも難しくない解釈が、いろんな疑問を解き明かしていきます。</p>



<p>また、昨今のペットフードの質（栄養価）や味がよくなったことで、猫はある「進化」を遂げているそう。以前<a href="https://koneko-harappa.net/2022/02/05/neko-no-sekaishi/" title="「猫ってどんな子？～『猫の世界史』の紹介」">「猫ってどんな子？～『猫の世界史』の紹介」</a>の記事で、犬と違って猫は人間に飼われるようになってもやることは同じ、ネズミ取りだと書きました。今も猫は「二通りの方法」で狩りをしているそうです。それも、GPSのデータが裏付けます。一つは、野生動物と同じ行動をしていることがわかりました。GPSからどうしてそれが分かるのかしら？もう一つは、ちょっと意外な方法。どの猫が、どこで、何をしているのでしょうか？ぜひ、番組を見てみてください。</p>



<p>このような研究は、首輪をつける以外は猫ちゃんも飼い主さんもいつもと同じように暮らせばよく、まさにいつもと同じ行動について調べたい研究者のニーズとマッチしています。こういう研究って、とても価値があると思います。カメラは猫の体に比べてずいぶん大きく、ちょっと大変そうだったけれど、今の技術で同じ研究をしたら、もっと猫の体に負担なくできるのではないかと思います。また、素人のママが一般的に持っている猫の知識とその解釈が、頭の中でとても簡単に結び付いて、猫について楽しく学ぶことができました。解説って、本当に大切なんですね。</p>



<p>猫ちゃんたち、お疲れ様でした。秘密の世界を見せてくれて、ありがとう。</p>



<h3 class="wp-block-heading">番組情報</h3>



<p>密着！ネコの一週間　ヘレン・セイジ監督　BBC　2013年</p>


<a rel="noopener" href="https://amzn.to/3HwPkBy" title="https://amzn.to/3HwPkBy" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://s.wordpress.com/mshots/v1/https%3A%2F%2Famzn.to%2F3HwPkBy?w=160&#038;h=90" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="160" height="90" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">https://amzn.to/3HwPkBy</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet"></div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://amzn.to/3HwPkBy" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">amzn.to</div></div></div></div></a>


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		<title>「猫さん」は家族？家の主人？～『なぜ、猫とつきあうのか』の紹介</title>
		<link>https://koneko-harappa.net/2022/02/24/naze-neko-to-tsukiau-noka/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[パパ]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 24 Feb 2022 10:30:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ、小説など]]></category>
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					<description><![CDATA[こんにちは、パパです。いいかげん久しぶりですが、また、本の紹介をさせてください。このあいだ、ママの紹介記事「男の子は、こうして成長するんだね～『ルドルフとイッパイアッテナ』の紹介」を読んで、思うところがありました。外に出 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>こんにちは、パパです。いいかげん久しぶりですが、また、本の紹介をさせてください。このあいだ、ママの紹介記事<a href="https://koneko-harappa.net/2022/02/06/rudoruhu-to-ippaiattena/" title="「男の子は、こうして成長するんだね～『ルドルフとイッパイアッテナ』の紹介」">「男の子は、こうして成長するんだね～『ルドルフとイッパイアッテナ』の紹介」</a>を読んで、思うところがありました。外に出て遠いところまでつれていかれてしまった元家猫のルドルフと、彼が出会った野良猫イッパイアッテナの話には、二匹の猫にちょっと「昭和な猫」の関係性が見て取れるように思ったのです。で、その昭和な「猫と猫の関係」、「人間と猫の関係」の変化を語っているのが、この本です。この当時、たぶん南伸坊とか赤瀬川源平、藤森照信の「考現学」というのが、流行っていた時期だったと思うので、「猫の考現学」みたいなことをねらったのかも知れません。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1200" height="900" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2556-1-1200x900.jpg" alt="" class="wp-image-1594" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2556-1-1200x900.jpg 1200w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2556-1-640x480.jpg 640w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2556-1-768x576.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2556-1-1536x1152.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2556-1-2048x1536.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading" id="インタビュー本として"><span id="toc1">インタビュー本として</span></h3>



<p>著者の吉本隆明は、パパの世代にとっては詩人として、また『共同幻想論』や『マス・イメージ論』・『言語にとって美とは何かⅠ・Ⅱ』などの評論を世に問うた人として有名ですが、作家の吉本ばななや漫画家のハルノ宵子が娘であると言うと分かる人もいるのかな。この本は、ミッドナイト・プレスという詩の出版社から1995年（平成6年）に刊行され、1987年（昭和62年）から1993年（平成4年）にかけて行われたインタビューをもとに構成されたものだそうです。インタビュアーは詩人の岡田幸文と山本かずこ。吉本隆明に「猫」を語らせるというこの企画自体は、他の方があるところで言っているようにそこまで成功しているようにも思いません。晩年の吉本さんの講演をテレビで観たことがありますが、その時の印象と同じで少し繰り返しが多く、冗長な印象を免れない感じです。それでもテレビでは語り手の「生」の息づかいや思考のリズムが伝わってくるのでそれでもいいし、何しろ当時の吉本は家のなかでは這うように移動していたらしく（本書解説にもそのようなくだりがあります）、座ったままで登場して、むしろ熱気のようなものすら感じました。ただ、雑誌のインタビューとして活字で読むと、この語りは少しすっ飛ばして読みたい感じはあります。</p>



<h3 class="wp-block-heading" id="あじわいある語り口"><span id="toc2">あじわいある語り口</span></h3>



<p>けれども、慣れてくるとやはり味わいがあり、隆明先生の座敷に入ってくる野良猫や飼い猫の気配を感じながら、茶飲み話の気分で、「この間はどこまで言ったっけ…？　あああの猫さんの話」みたいな感じで会話が細い路地を折れ曲がりつつ進み、それこそ猫のように興味に応じて妙なところに連れて行かれ、知らない「場」に引き入れられるかと思うと、また元の大通りに出てきたりする。そんな感じなのです。よく知った大通りも一歩路地裏に入れば、そこに思ってもみなかった知らない関係性の世界があることを感じさせる。そして、知らない下町の路地裏に迷い込んだ子猫のように周囲の他者たちの濃密な関係性との距離を測りかねてうろたえている自分に気づき、その厳しい場所でしなやかにたくましく生きている外猫の世界をリアルに感じとる。そんな印象です。（吉本さんの語り口については、YouTubeを検索すると糸井重里が聞き手になって当時の茶の間で語っている姿を見ることができるかと思います。）</p>



<h3 class="wp-block-heading" id="昭和な猫-と下町の少年"><span id="toc3">「昭和な猫」と下町の少年</span></h3>



<p>前に紹介した<a href="https://koneko-harappa.net/2022/01/16/nekogo-no-nooto/" title="『猫語のノート』">『猫語のノート』</a>の著者ポール・ギャリコは、別の本『猫語の教科書』で外猫が人間の家を「乗っ取っていく過程」を描いています。（この本についてもいずれ紹介したい。）しかし、吉本の見方はそれとは少し違う。吉本は子どものころ、新佃島に住んでいた。そこでは「猫はいつのまにか家に居つき、いつのまにか家から去ってゆく生き物だとおもっていた」と言います。吉本はそのころよくいた子どもと同様「二本鼻汁を垂らしてい」たそうです。それでそれを「よく猫になめてもらっていた」と言い、「その親密さは度外れていたとおもう」とも述懐しています。というか、ちょっと…！！。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1046" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2255-1046x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1590" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2255-1046x1200.jpg 1046w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2255-558x640.jpg 558w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2255-768x881.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2255-1338x1536.jpg 1338w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2255-1784x2048.jpg 1784w" sizes="auto, (max-width: 1046px) 100vw, 1046px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading" id="横に親和して住む猫"><span id="toc4">横に親和して住む猫</span></h3>



<p>最近のある統計では猫の飼い方では、室内飼いが70％程度だそうで、この飼い方のほうが一般的です。しかし、ここに展開されている「昭和な猫たち」の世界はそれとは違います。もちろん室内飼いのほうが圧倒的に寿命も長くなりますので、現代の飼い主としてはこちらを選択する方が多いわけですが、本来の猫というか、もともとの猫というか、「昭和な猫」というか、「イッパイアッテナのような猫生」というかを垣間見て、少し感じたり考えたりする部分もあるように思います。吉本は批評家だけあって、こんなことを言います。</p>



<p>「猫は人につくのではなく家につくというのは、ほんのすこし言い方がちがうような気がする。人は  竪（たて）に親和して住むのに猫は横に親和して住むと言った方がよいのではなかろうか。わたしの家で親和感をしめしている猫が、見知らぬ家でもおなじような親和感をしめしていることがありうる気がする。だから新しく引っ越した家で逃げられてしまったとしても、どこかでまた親しい家を見つけて暮らしていることは間違いないとおもえる。（引用者割り込み：といっても現在では「間違いない」とは思えないですね）ほんのすこし人間の愛惜感と猫の愛惜感とは勘どころが違っている気がするが、猫の人間にしめす愛惜感もほんとうなのだとおもえる。そしてこの勘どころの違いが、あるばあい相互に素っ気なくみえたり、過剰な親和性にみえたりする個所にちがいない。」</p>



<p>ポール・ギャリコの『猫語の教科書』にも、別宅を持つ猫のことがかかれていますが、吉本の視点は少し違っているようです。猫が「横に親和している」「横に生活している」というのは、人間の家を猫が所有しているというのとは違うとらえ方です。そして、「種族、としての猫はそういう習性なんじゃないでしょうか」と言っています。もしそうだとすると、様々な事情からやむを得ないとはいえ、僕とママも含め猫の室内飼いというのは、本来の猫の習性を変化させてしまっている面があるように思って、立ち止まって考えさせられるところが僕にはあります。ただ、ポール・ギャリコと吉本の猫を見るまなざしの共通点は、猫は人間との関係性としては「人間の所有物」とか「忠実な家来」にはならないということではないでしょうか。そういうことに気づかせてくれる本だと思います。</p>



<h3 class="wp-block-heading" id="生活する人-吉本-のもののみかた"><span id="toc5">「生活する人、吉本」のもののみかた</span></h3>



<p>吉本の猫を観察する観察のしかたは、批評家としてというよりも詩人としての感性が、より発揮されているのかもしれません。論理というよりも、ある種の「感じ」とか「気配」のほうにより信頼を寄せているように思います。もっとも批評家としても、市井の生活者の感覚に変換しようとして変換できない「ことば」とか、概念とかは、信用しないところがあったと思います。この本ではだいたい、「見ていますと…」とさりげなくその観察が語られていきます。たとえば、猫は人間のような意味での「個性」というか個人を出発点とする個別性というか、そういうのはあまり感じないというんですね。吉本は、それで「猫にも性格がありますし、それから意識ももちろんあるとおもいますね」といって、猫の性格は、人間の個性とは違って、ペルシャ猫とか、シャム猫とか、日本猫とか…「種族としての性格っていうのがあるとおもうんです」と言っています。そして、ペルシャ種の人なつっこいのに肝心なところには寄せつけない妙に一線引く感じを語っている。こんなふうに吉本は常に自分の実際の観察をもとに語っています。冗長だろうがなんだろうが、平凡だろうが見たまんまだろうが、自分の観察に基づいて、自分の責任で自分の表現したいことを言う。この語り方というのは取り戻せるなら、僕は現代のネット社会にも取り戻したいと思いました。それで、そういう語りの中から、ハトを狩りして家までくわえてくる猫の話が出てきて、朝日新聞に掲載されたオジロワシに野良猫が飛びかかってぶら下がっているように見える写真を「これは僕も見ました」なんて言っている。そういう意味で親しみを持てます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="827" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2191-827x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1592" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2191-827x1200.jpg 827w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2191-441x640.jpg 441w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2191-768x1115.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2191-1058x1536.jpg 1058w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2191-1411x2048.jpg 1411w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2191-scaled.jpg 1764w" sizes="auto, (max-width: 827px) 100vw, 827px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading" id="猫の散歩"><span id="toc6">猫の散歩</span></h3>



<p>さて、犬の散歩は人間が散歩につれていくことが必須ですが、猫を連れて歩く飼い主というのはほとんど見たり聞いたりしたことはありません。どこの国だったか、リードもなしに猫をつれて歩く映像は岩合さんの「ネコ歩き」で見てびっくりしたことはありましたが、普通「猫の散歩」といえば、室内飼いではない猫が近所を歩き回るというイメージになるでしょうか。これについても吉本は、冒頭のルドルフ君ではないですが、「猫にとっての冒険」という視点で語っています。インタビュアーが新聞に掲載された「遠くから帰ってきた猫」の話を紹介すると、自分の家の猫がどこか遠くから帰ってきた経験を念頭に「猫から目線」での想像から、「感動的ですね。そんなこと僕にはちょっと信じられない気がします」と言っている。猫にはテリトリーがあって、「漠然とボスの猫さんがいるんですね。」「家出した（吉本家の）猫だって十日間の間どこにいたかっていうのはわからないんですね。やっぱりどっかのテリトリーへ行ってけんかしたんだけど、だめだった。それだから次のテリトリーへいったんだけど、またそこもだめだった。結局傷がだんだん化膿してきて、（中略）ふらふらしながら帰ってきたっていうふうに想像するんですが、（中略）とても遠くから戻ってきたっていうの、（中略）猫の場合はほんとうに珍しいことだと思いますね。」と語っています。こういう立ち位置で「感動的ですね」って言うのが吉本という詩人・批評家なのではないでしょうか。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="900" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2638-900x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1595" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2638-900x1200.jpg 900w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2638-480x640.jpg 480w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2638-768x1024.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2638-1152x1536.jpg 1152w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2638-1536x2048.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2638-scaled.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 900px) 100vw, 900px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading" id="猫と人間の関係"><span id="toc7">猫と人間の関係</span></h3>



<p>そんな猫と吉本というか、猫と吉本家の関係性が昔のもの「昭和的なもの」を引き継いでいながら、吉本自身は時代の流れの中で、何か「猫と人間の関係性」が昔から現在、現在から未来、つまり私たちにとっての現在点へと変化していることにも注目しています。まず、稀な例として畑正憲、つまり「ムツゴロウさん」の例があがっている点に触れておきたいと思います。「ムツゴロウさん」は、猫の専門家というより、動物全般の専門家で、動物であれば何に対しても一貫した態度で接している気がします。吉本はそんな「ムツゴウロウさん」は、普通の人が猫を擬人化してつき合ってしまうのに対して、人間である自分のほうが「猫化」して猫に接している気がすると言っています。それで「子供のときからの先入見でみると、猫と人間の関係は親密化したというのか、それとも飼い猫化したっていうんでしょうか、野性がなくなったといえばずいぶんなくなっているんじゃないでしょうか」とか、「風邪ひいて、うちの猫なんかゼーゼーゼーゼーしてたり、くしゃみしたり、人間とかわらないですね。あんなの子供の頃の猫にはいなかった。」「飼う方でもほっとけば治っちゃうみたいにおもってたけど、いまだったらうちでも獣医さんのとこ行って風邪薬ちゃんともらってきて、飲ませたりしますから、（中略）猫の方もずいぶん人間化したっていうのでしょうか」など言っている。また、この頃はじまったとように思いますが、猫の供養やお墓のビジネスにも触れている。それで、ここが肝心ですが、だからといって吉本は市井の人が猫を擬人化する態度を非難したりしません。こういうところが最近の「一億総つっこみ時代」（マキタスポーツ著）といわれる最近の風潮と違う点ではないかと僕は思います。で、猫に求めるものが人々の中で変化していて、生きづらくなっている世の中で、猫のような生き方というか、猫のように動じないというか、良い距離感でのパートナーというか、コミュニケーションというか、これが求められているのじゃないかみたいなことをおっしゃるわけです。そして、これは簡単にいいことかわるいことか決められないと言っています。</p>



<p>「たぶん動物をかわいがる人たちがふえてきて、かわいがり方のレベルが向上するのかどうか知りませんが、かわいがり方が気になってきたっていうことは、逆に言うと、人間社会の人間関係っていいましょうか、それがきつくなったっていうこととかかわりがある気もします。」</p>



<p>こういうある意味「大人の批評」が出来る人が今いなくなっちゃている、というか、場所がないような感じになっているように思います。あいまいだ、少しわかりにくい、もやもやする。これだでけで敬遠されてしまう。うーん。考えすぎると、猫のように昼寝したくなります。けど、そんな場所ないよね、みたいな…。ウロウロ。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="900" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2498-900x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1591" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2498-900x1200.jpg 900w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2498-480x640.jpg 480w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2498-768x1024.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2498-1152x1536.jpg 1152w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2498-1536x2048.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_2498-scaled.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 900px) 100vw, 900px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading" id="ボス猫チャーリーの死"><span id="toc8">ボス猫チャーリーの死</span></h3>



<p>　吉本が衝撃を受けた猫の死として挙げているのが、近所の「ボス猫のチャーリー」の死です。吉本はそれまで、昔の人がよく言ったように「猫っていうのは死ぬときにはどっかにいなくなって、どっかへ行っちゃって死んじゃうんだというふうに」思い込んでいたそうだ。ところがチャーリーの時は違ったといいます。「病気になったら、うちの子供がボール箱の下にホカロンみたいなのを敷いてやって、そのうえに布を敷いてやったら、そこにガタッとこういうふうに寝込みまして、何日かそう寝込んでて、（中略）行くとチラッと目を上げて見るっていうぐらいになって、しかしそのまま大往生というのか、スッと死んじゃいました。」そして、こう述べている。「僕は初めて猫がちゃんと死ぬところを見ましたね。へえっとおもって、猫もこういう死に方やっぱりあるんだとおもいました。死んだとき大往生というか、堂々たるもんでっていいますか、ほんとに寝込んだままでスーッと眠るごとくに死にましてね。貫禄もあるし、性格もおっとりいい性格で、そういうボスだったんですね。」この猫の死に目にあった経験は、よほど心に残ったようで、吉本はこの本の複数のインタビューで触れている。そして、猫の死というものが、人間に与えるショックについて、次のように言っています。</p>



<p>「自分の家で飼っていた猫が何匹か死んで、埋めましたけど、何かそのショックっていうか、悲しさっていうか、そういうの人間の場合とさして変わらない気がします。そこが問題なんだけど、それなら何度かは会ったことがあるような知人が死んだときの悲しさと、うちの飼っていた猫が死んだときの悲しさっていうのと、どっちが悲しいんだっていったら、こっちの悲しみの方が切実でしょ。（中略）これは正直に率直に言ってそうだから、これでいいのかなっておもいます。（中略）要するに、親しい生き物ののその方が切実だっていうことです。悲しみとか、いなくなったときの欠如感とか、とても切実なんだ。」</p>



<p>この吉本のことばを裏づけるような「証言」として、吉本ばななが解説の最後に書いています。</p>



<p>「父がもうほとんど歩けなくて家の中をほとんど這うように移動していた時期のある大みそかに、  私と夫と子どもが実家に着くと、玄関にものすごい「死」の匂いが立ちこめていた。ケージが置いてあり、具合の悪い半野良ちゃんが入っていた。（中略）◇姉が定期的に通院が必要なシロミちゃん（引用者注：別の猫の名前）を連れて病院に行っている間に、その猫は息をひきとった。父はその汚れて臭い亡骸のことを全くかまうことなく、すぐ近くの床にべたりと座って、ほんとうに優しく力をこめてその猫の頭をぐるぐるっと撫でながら「いい猫さんだった、いい猫さんだった」と言った。◇それが私の父と猫との関係の全てだと思えた。（中略）◇父は全身でそこにいたし、猫の死に寄り添っていたし、言葉を捧げていた。◇私は今でもその場面を大切に抱いている。」</p>



<p>いい本だと思います。僕は…。ただ最大の謎、この本が講談社学術文庫に入っていること。まあでも、「猫」だから学術文庫にも横から入ってあたりまえのように横になってそこにいるのかも。</p>



<h3 class="wp-block-heading" id="書籍情報"><span id="toc9">書籍情報</span></h3>



<p>なぜ、猫とつきあうのか　吉本隆明　講談社学術文庫　2016年</p>


<p><iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=tf_til&#038;t=konekoharappa-22&#038;m=amazon&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;IS1=1&#038;detail=1&#038;asins=4062923653&#038;linkId=09d4055133db73f128737fff8b5f8398&#038;bc1=ffffff&amp;lt1=_top&#038;fc1=333333&#038;lc1=0066c0&#038;bg1=ffffff&#038;f=ifr"><br />
    </iframe></p>
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		<title>猫の掟は守るべし～「猫の紳士の物語」の紹介</title>
		<link>https://koneko-harappa.net/2022/02/17/neko-no-shinshi-no-monogatari/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ママ]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 17 Feb 2022 10:30:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ、小説など]]></category>
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					<description><![CDATA[こんにちは、ママです。猫は独立心旺盛で自由気まま。遊びに夢中になっても、飽きるとパッとどこかへ行ってしまいます。と、一般的にはよく言われますよね。我が家のゾーイとウーゴは、半分くらい当たっています。独立心はあるけれど、人 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>こんにちは、ママです。猫は独立心旺盛で自由気まま。遊びに夢中になっても、飽きるとパッとどこかへ行ってしまいます。と、一般的にはよく言われますよね。我が家のゾーイとウーゴは、半分くらい当たっています。独立心はあるけれど、人並みであって、「旺盛」ではありません。自由気ままだけれど、見ていると、生活のかなり中心に近いところには、パパとママがいるような気がします。遊びに飽きるとどこかへ行ってしまうけれど、たいていママが遊ばせ疲れるほうが先。それぞれが「ママと二人で遊びたい」と思っているので、二人に焼きもちを焼かせずに満足いくまで遊ばせるのって、大変なんです。</p>



<p>二人が飼い猫だからか、パパとママが二人のことを「娘と息子」だと思っているからか、ゾーイとウーゴは、猫なんだけれどどこか猫でもないような、フクザツな印象の二人に育ちました。こうなってくると、「飼い猫」という新ジャンルを作りたくなります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1039" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_0337-4-1039x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1584" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_0337-4-1039x1200.jpg 1039w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_0337-4-554x640.jpg 554w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_0337-4-768x887.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_0337-4-1330x1536.jpg 1330w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_0337-4-1773x2048.jpg 1773w" sizes="auto, (max-width: 1039px) 100vw, 1039px" /></figure>



<p>今回は、「猫の紳士の物語」の紹介です。アメリカの女流作家メイ・サートンの小品で、実在の猫をモデルにした「紳士猫」が主役です。日本語版は1996年にみすず書房から出版されているけれど、原語版は1957年に出されているそうです。時折出てくる挿絵が秀逸。猫が「紳士顔」のままマタタビに酔っぱらったりおもちゃで遊んだり、何とも言えない情感があります。</p>



<p>主役の「紳士猫」は、お話では「毛皮の人」と呼ばれています。のちに、トム・ジョーンズという名をもらいますが、ママは「毛皮の人」という名前が気に入ったので、このまま「毛皮の人」と呼んでいきます。</p>



<p>二歳のころ、「毛皮の人」はそろそろ身を固めるべきだと思いました。身を固める？！どういう意味なんでしょう？「毛皮の人」は、ある男の子に命を救われ、飼い猫となります。でも、小さな男の子って、エネルギーに満ちてあふれていて、猫が相手をできる存在ではありません。少なくとも、理想的なハウスキーパーとは、「できれば庭付きの小さな家に住んでいる（そして屋根裏と地下室がある）中年独身女性」であることが常識の猫界では、やはり無理なのでしょう。</p>



<p>その男の子がしてくれる献身のお世話に愛想が尽きた「毛皮の人」は、家を出ました。でも、周りにいるのは紳士猫との交際のいろはすら知らない粗野な八百屋さんたちしかいません。食べ物をもらっているのに、なんてことを言うんでしょう！「毛皮の人」は、家主でも世話係でもある同居人（ハウスキーパー）を、体系的に探索し、常住の地を見つけて「身を固め」ようと思ったのです。</p>



<p>外の猫には厳しい世界があります。「縄張りのなかにあるものならすべて、重箱の隅をつつくように熟知していなければならない」し、「近所の乾物屋があのうまい鱈の頭や尻尾やらを放り出すときに、たまたま居合わせる時間も覚えなくてはならない」。「ばあさん連を説き伏せてミルクの皿や、たまにはクリームだって出させるすべも知らなくてはならない。しかもこれは決して捕まらないという条件付きで」。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="900" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_0928-4-900x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1585" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_0928-4-900x1200.jpg 900w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_0928-4-480x640.jpg 480w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_0928-4-768x1024.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_0928-4-1152x1536.jpg 1152w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_0928-4-1536x2048.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_0928-4-scaled.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 900px) 100vw, 900px" /></figure>



<p>なかなか大変ですね。これも立派な猫の狩り。「無傷」で食べ物を得るためには、とても頭を使います。でもこれだけではありません。他の猫との競争にも、勝たなくてはならないんです。ある時、「毛皮の人」はその夢が現実になる瞬間（実際にはその直前まで）に出会います。でも、灰色の髪をした女性に優しく呼ばれたのは、別の猫。完璧な安息の地は、もうほかの猫のものだったのです。</p>



<p>悔しさを抑えて、「毛皮の人」は歌を歌います。すると、灰色の髪の女性が出てきました。でも、「毛皮の人」は紳士猫。まるっきり無関心を装って、背を向けて坐ります。「呼びかけられた時、筋肉を一つも動かさぬこと。あたかも聞こえなかったかのように」なんて、フランス料理の名前「○○の△△仕立て　～～を散らして」みたいな「紳士猫の掟」の第一戒に従います。</p>



<p>「早く家にお入りよ」と言って迎えてくれた女性でしたが、先ほどの猫とけんかになります。「毛皮の人」は悪態をついて再び夜の闇へ。「お前のミルクは酸っぱくなれ　お前の魚はケッタイな味になれ　お前の肉はヘンチキになれ」</p>



<p>んまあ。ゾーイとウーゴは絶対にこんな悪態は尽きません。でも、外ネコは、それだけ厳しい生活を強いられているんでしょう。ママは「毛皮の人」を責める気にはなれません。早くいいひと見つけて、身を固めて！</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="900" height="1200" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_1025-4-900x1200.jpg" alt="" class="wp-image-1586" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_1025-4-900x1200.jpg 900w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_1025-4-480x640.jpg 480w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_1025-4-768x1024.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_1025-4-1152x1536.jpg 1152w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_1025-4-1536x2048.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_1025-4-scaled.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 900px) 100vw, 900px" /></figure>



<p>「中年の独身女性のハウスキーパー」をさがす「毛皮の人」。次に迎えられた奥さんは、アパート暮らし。もちろん、お庭も屋根裏部屋も地下室もありません。風通しの悪い部屋のにおいをかぎ、嫌な予感がしましたが、ドアは閉じられていて逃げ道はありません。「毛皮の人」は背後から襲い掛かられ、不名誉にもキッチンへと引きずって、ごはんの乗っているお皿に前におろされたのです。紳士猫なのに！</p>



<p>紳士猫な「毛皮の人」、どんなにひもじくとも急がず、遠くからおもむろに食べ物に近づいてにおいを嗅ぎ、「結構」「まずまず」「我慢できなくはない」「話にならぬ」の判決を下す、という猫の掟に従って行動しようとしていたのに、猫の尊厳を無視するかのような奥さんのあしらい方に腹を立て、奥さんのことを「話にならぬ」認定します。</p>



<p>でも・・・。毛皮の人は逡巡します。紳士猫といったって、ナデナデしてほしいときはあるし、もしナデナデが気持ち良いいようならば、もっとしてほしいと思っているのに・・・。アパート暮らしの女性も、本当は「毛皮の人」にこのままいてもらいたいんです。猫と人間の息詰まる場面ですが、人間の男女の関係にも似ていますね。結論。この家はもう結構。「毛皮の人」は逃げ出します。想う人から想われず、想わぬ人から想われて。世の中ってうまくいかないね。</p>



<p>二人の親切なご婦人にも出会いました。二人はどうやら、「猫の言葉」がわかるようです。これは、話す言葉のことではありません。以前パパが<a href="https://koneko-harappa.net/2022/01/16/nekogo-no-nooto/" title="ポール・ギャリコの「猫語のノート」">ポール・ギャリコの「猫語のノート」</a>の記事にも書いてくれましたが、人間が猫と暮らしていると自然に受信できるようになる、猫の意思の表明のこと。猫が自分をじっと見つめて、まちがいなく猫がそう語りかけてくるその「声」のこと。猫はどうやら、「自分の声（猫の言葉）は人間にも問題なく通じているのはずだ」と思っているらしい、というのが、パパの意見です。</p>



<p>だから、パパが「猫語のノート」から抜き出した猫の言葉「あたしがしゃべっているときは/ちゃんと静かにして、聞いてよね。/あたしの言うことがわからないのは/あんたのせいよ。」とか「猫語がわからないなんて、/ゆるせない。/ほら、もっと/がんばりなさいってば。」とかを、「毛皮の人」も思っているのかもしれないし、そう思っているからこそ、「理想のハウスキーパーを体系的に追い求め」ているのかもしれません。</p>



<p>「猫の言葉」を理解するこのご婦人たちとの相性はどうだったのでしょうか。「毛皮の人」は身を固めることができたのでしょうか。「毛皮の人」は、十ある猫の掟を自分なりに並べ替えます。それは、尊厳と慎み、自由の象徴。そして、「毛皮の人」という名前にも、実はとても誇らしい意味が隠されていたことに、「毛皮の人」は気づきます。そして、もう一つ、掟を付け加えます。「人間にほんとうに愛されたとき、猫の紳士は毛皮の人となる」。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1200" height="900" src="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_1058-4-1200x900.jpg" alt="" class="wp-image-1587" srcset="https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_1058-4-1200x900.jpg 1200w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_1058-4-640x480.jpg 640w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_1058-4-768x576.jpg 768w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_1058-4-1536x1152.jpg 1536w, https://koneko-harappa.net/wp-content/uploads/2022/02/DSC_1058-4-2048x1536.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></figure>



<p>ゾーイとウーゴが「毛皮の人」のように思索にふけるかどうかはわかりません。でも、「毛皮の人」の見を固める問題を愛する・愛されるの問題ととらえたとき、きっと、同じものを見て、パパとママに伝えてくれているのだと思いました。そうしていると、「毛皮の人」のように、ほんわかした気持ちに包まれて、眠たくなってしまうんでしょう。だから、「飼い猫」という新ジャンルは必要ない。そしてきっと、パパ、ママも「毛皮の人」。猫語、ちゃんと勉強しなくちゃね。そう考えていたら、ママも眠たくなってきちゃった。今日はこれで終わりにしよう。</p>



<h3 class="wp-block-heading" id="書籍情報">書籍情報</h3>



<p>猫の紳士の物語　メイ・サートン　みすず書房　1996年</p>


<p><iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=tf_til&amp;t=konekoharappa-22&amp;m=amazon&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as1&amp;IS1=1&amp;detail=1&amp;asins=4622047039&amp;linkId=8a9ce35023be6b73fd9d38aefa0f9ab8&amp;bc1=ffffff&amp;lt1=_top&amp;fc1=333333&amp;lc1=0066c0&amp;bg1=ffffff&amp;f=ifr"><br />
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