こんにちは、ママです。今回は「猫と災害対策」シリーズ3回目です。前回の記事で、「決定版 猫と一緒に生き残る防災BOOK」の他、最低限必要なものとして、ごはん、おやつ、お水、ペット情報カードについて紹介しました。今回も引き続き、最低限必要なものとして、携帯トイレ、ソフトケージ、キャリーケースについて紹介します。
携帯トイレ
トイレも、食糧やお水と同じく、なくてはならないものですね。我が家では普段はシステムトイレを使っています。でも、非常時にサッと取り出せるのは、やはり携帯用のもの。段ボールなどでもいいようですが、我が家では携帯トイレを準備しています。
このトイレは30cm×40cm位の広さで高さは10cmちょっと。ちょうど大人の猫が一人で使うサイズです。壁には固いボードのようなものが入っていて、ちゃんと自立します。我が家では、災害用に大きなソフトケージを二つ用意してあり、二人がそれぞれ入ったり、二人で同じところにも入れるようにしてあります。携帯トイレはゾーイとウーゴに一つずつ用意していて、ソフトケージの中に入れる予定です。
こらこら、ウーゴ、トイレに入らないで。これはまさに「猫転送装置」ですね(笑)。猫って、敷物や箱の中に吸い込まれていくんですよね。携帯トイレの写真を撮ろうとして準備にてこずっていたママのすきを見ていたのでしょう。後で貸してあげるから、今は写真撮らせて。
トイレをウーゴから取り返して、撮影会続行。汚物をとるビニール袋は、我が家では普通の素材の小さなものを使います。避難所へ行くのならばにおいが漏れない袋が必要になりますが、我が家では在宅避難。普通のもので十分です。普段はこの袋を使って汚物をとり、蓋付きのごみ箱に入れています。
あれれ?猫砂がない。猫砂は、いつも使っているシステムトイレ用だとおしっこを通してしまうので、おしっこをしたら固まるタイプの紙砂を用意していたんだけど・・・。どこに行ったんだろう?そうか、一年ほど前、ビニールを噛むのが好きなウーゴに猫砂の袋を食い破られてしまったから、中身を使ってしまったんだっけ。大変。早く買ってこないと。
非常時に猫が安心してトイレを使えるように、いつも使っている猫砂をビニール袋に取っておくといいですよ、ともありますが、これを常備しておくのはなかなか大変。保管している間にカビが生えたり腐ったりしたら困ります。二人とも、真新しい携帯トイレと猫砂では、警戒して使ってくれないのかしら?どなたか、いい知恵はありませんか?
ソフトケージ・キャリーケース
我が家で選んだ避難用のソフトケージは、広さ50cm×80cm位、高さ70cmほどのものです。これをゾーイとウーゴそれぞれに用意してあります。この中に、本人のほか、携帯トイレと水、ごはんを入れようと思っています。金属製のケージという選択肢もあります。このケージは、仮に地震が起きた時にとっさに飛び込んでくれれば、家具などの転倒から身を守ることができます。
でも、金属製のケージは、とても大きいんですよね。普段も置いておかなくてはいけないし。在宅避難やテント泊ならまだしも、車の中には持ち込めない。逆に、ソフトケージは、ゾーイが乗るだけでも天井がたわむので、仮に普段から置いておいてもとっさのときに命を守ることは難しい。
地震が起きている最中の命の安全と避難時の利便性、どちらを取るべきか迷いましたが、我が家では車中泊の場合に車に入れることができることを優先して、ソフトケージを使うことに決めました。背の高い家具についてはゾーイとウーゴが普段過ごす場所をすべて避けるように配置を決め、上には突っ張り棒、下には転倒防止安定板をつけて、転倒防止対策をしています。
ソフトケージの置き場所は、被災状況や気温によって、自宅内の安全な場所か庭に張ったテント内、あるいは車の後部座席を考えています。寒いときには、下に敷く厚手のアルミマットや上に掛ける毛布が必要です。でも、窒息しないように、毛布を掛けるときにはどこかを必ず開けないといけません。さみしがったり寒がったりしたら、一つのケージに二人いれて、もう一つにそのほかのものを入れようか、とパパと話しています。ソフトケージ同士連結できる仕様になっていれば使いやすいのに。
また、寒さをしのぐという点では、タオルなどを敷いた下に使い捨てカイロを仕込むのも役に立つかもしれません。以前ウーゴのベッドが寒い場所にあった時、一度試したことがあります。ベッドの敷物の下に使い捨てカイロを仕込んでみました。でも・・・、ウーゴはびっくりした様子で飛び出てきてしまいました。やっぱりこの案ダメかしら?でも、使い捨てカイロは人間にも役立つものなので、備蓄はしておこうと思います。
暑い時には、家が倒壊していなければ、できるだけ冷蔵庫を開けないようにして氷や保冷剤をもたせて、少しずつ使っていくとか、車のエンジンを時々かけて冷やすとか。二人の毛の表面を水で軽く濡らして、うちわであおいであげるのもいいかもしれませんね。あおぎすぎてママが熱中症で倒れないようにしないと。ゾーイとウーゴは暑さには比較的強いと思いますが、でも昨今の日本の夏は暑すぎるから、夏に避難する時の二人の健康が心配です。
ちなみに、このケージは畳めるので、普段しまっておきたい時に便利です。また、慣れてもらうために時々組み立てて(と言っても収納袋から出せば組み上がる)遊ばせています。いざという時に、少しでもストレスを減らせるように。
キャリーケースは、普段獣医さんに連れて行くときのものです。これも普段から出してあって、二人とも時々中で寝ているので、ストレスになることはないと思います。本当は、スムーズに避難できるように、「来いっ!」って言ったらどこからでもキャリーケースの中に飛び込むようにトレーニングしたいのですが、猫では無理ですよね・・・。
ここまで、携帯トイレとソフトケージ、キャリーケースについて紹介しました。非常用持ち出し袋は最低限のものしか入れていないのに、結構大きくなってしまい、ママはちょっと不安です。でも、人間は我慢できても、動物に我慢を強いるのはかわいそう。動物にとっては天災は訳のわからないもので、だだでさえ強いストレスがかかっているので、せめて、普段と同じような生活をさせてあげたい。
食器やトイレだって、本当はいつも使っているものを使わせてあげたいけれど、それは運よく見つけられたとき、しかも、割れていないときだけのこと。やはり、必要なものはすべて災害用品として準備をしておかなければいけないと思います。ゾーイ、ウーゴ、災害が起きた時には苦労を掛けるけど、頑張って乗り越えようね。
次回は洗濯ネット・首輪・迷子札・ハーネスについて紹介します。